仕入先を変えると決めても、旧品の在庫が残り、新しい品はまだ現場で確認していないことがあります。旧品がいつ足りなくなるか、新品の仕様確認と初回納品に何日かかるかを同じ日付表に置き、先に使う品を確保してから切替日を決めます。新しい見積もりが安くても、必要日までに使える状態で届かなければ、切替日は前倒しできません。
以下は架空のコンテナメッシュシートM-9を使う現場で、新候補N-9へ仕入先を切り替える例です。日付、数量、確認期間、納期は説明用で、当社の取扱品・在庫・納期を示しません。
旧品が何日に足りなくなるかを、使用予定から逆算する
10月1日の朝に使用可能な旧品M-9が18枚あり、10月1日、8日、15日、22日、29日に毎回4枚ずつ必要と仮定します。10月22日までに16枚を使って残りは2枚。10月29日には4枚必要なので、旧品だけでは2枚不足します。日々の消費が一定という前提ではなく、確定した作業日ごとの枚数を並べた結果です。
| 使用日 | その日に必要 | 旧品のみで使った後の残り | 確認したいこと |
|---|---|---|---|
| 10月1日 | 4枚 | 14枚 | 使用可能な旧品18枚から開始 |
| 10月8日 | 4枚 | 10枚 | 候補品の見本受取予定 |
| 10月15日 | 4枚 | 6枚 | 候補品の確認結果を判定 |
| 10月22日 | 4枚 | 2枚 | 次回必要4枚に対して2枚不足の見込み |
| 10月29日 | 4枚 | 2枚不足 | 旧品の追加手配などが必要 |
中小企業基盤整備機構のJ-Net21は、品目ごとの在庫場所と入出荷を記録し、現在庫と今後の計画を踏まえる方法を示しています。[1] M-9でも台帳の18枚と現物の品番・状態を照合してから、この表を作ります。使用不能な傷み品や別寸法の品を18枚に含めると不足日が遅く見えてしまいます。
図を拡大して見る。数量と日付は架空。使用量が変われば不足日も再計算します。
新しい候補は、見本と初回納品を別の予定にする
N-9の見本を10月8日に受け取り、10月15日までに寸法、網目、生地、ハトメと固定位置、必要な表示を現行M-9と照合するとします。候補の供給元へは、比較する仕様書と、初回品を受け取ってから確認する項目を伝えます。中小企業基盤整備機構の品質管理の手引きは、要求する品質標準を定め、検査結果と比べる手順を説明しています。[2] これは製造業向けの一般資料で、N-9がM-9と同等であるという証明ではありません。
N-9を10月15日に承認して注文し、20日後の11月4日に初回品が届くという架空の回答を得た場合でも、11月4日に受入れ・仕様確認が終わって初めて、11月5日の使用候補になります。見本の承認と量産品の受入れは別です。祝日や輸送条件を含む実際の納期は個別に確認してください。
| N-9の段階 | 架空の予定日 | まだ決めないこと |
|---|---|---|
| 見本受取 | 10月8日 | 受取だけで現場用と認めない |
| 仕様・現場での確認 | 10月8日~15日 | 寸法・加工・表示と使用条件を照合 |
| 新品の発注 | 10月15日(承認できた場合) | 承認前に新仕入先へ全面移行しない |
| 初回品の到着・受入れ | 11月4日見込み | 数量と仕様を確認するまで使える在庫にしない |
| 切替候補日 | 11月5日 | N-9の受入れ完了と現場承認が条件 |
切替途中の不足2枚は、旧品の追加手配で埋めるか確認する
N-9の初回品が11月4日なら、10月29日の不足2枚を埋められません。例えば旧仕入先がM-9を2枚から受注でき、10月26日までに届けられるという回答を得たと仮定すると、旧品18枚+追加2枚=20枚で、10月1日から29日までの5回×4枚を満たせます。この2枚は架空の手配条件です。実際に旧仕入先が2枚を出せるか、価格・送料、最終注文の期限は確認が必要です。
もし最低注文数量が4枚なら、2枚余る計算です。旧仕様の残りを11月以降に使えるか、保管するかを別に決めます。反対に旧品の納品が10月29日に間に合わないなら、切替日を宣言する前に、他現場の同仕様で使用可能な在庫、作業日調整、別候補の手配を確認します。N-9が10月29日に届くと推測で補充計画を埋めないことが大切です。
| 10月29日の不足に対する案 | 数量の計算 | 確認が終わるまで保留する点 |
|---|---|---|
| 旧品M-9を2枚追加 | 18+2-(4×5)=0枚 | 2枚での受注・10月26日着・価格と送料 |
| 旧品M-9を4枚追加 | 18+4-(4×5)=2枚残る | 余剰の次用途、最低数量・保管 |
| 追加が間に合わない | 10月29日に2枚不足 | 他現場在庫、作業日・代替品の適合 |
図を拡大して見る。旧品2枚の追加、新品11月4日着、切替11月5日は仮定です。
切替日は、新品の受入れと現場承認の後に置く
「10月15日にN-9を注文したから、10月15日から新仕入先」とはしません。社内の切替日は、どの日の作業から新しい品番を使うかを示します。今回なら、10月29日まではM-9を使い、11月4日にN-9の数量・仕様・状態を受け入れて、現場で使えると確認できた場合に11月5日からN-9とします。
旧品と新品が一時的に同じ倉庫へある場合は、保管棚と表示を分け、払い出し票に品番と使用日を記します。新しい品の初回ロットで不一致が見つかった場合には、N-9の使用開始を保留し、M-9の追加手配や日程変更を再検討します。J-Net21は仕入先を選ぶ際、納品までの期間・梱包・納品場所や、取引後の納品の正確さを確認する視点を挙げています。[3] 納品条件は、今回の品番と数量で確認します。
旧品の残数と新しい品の確認条件を、同じ相談票で伝える
当社のコンテナメッシュシートの商品ページでは、生地、寸法、ハトメや固定の加工などを確認できます。法人の資材調達案内では、現行品の仕様と購入量を基に候補を相談できます。別製造先の品が同じ用途へ使えるか、見本の提供可否、確認期間、価格と納期は案件ごとに確かめます。
お問い合わせには、M-9の品番・図面・現物写真、使用可能在庫18枚、10月1日から週4枚の予定、10月29日の不足2枚、新候補で照合したい条件と希望切替日をまとめてください。旧品をつなぐ手配と、N-9の見本・初回品の予定を分けて相談できます。実際の切替日は回答と受入れ結果を確認してから確定します。
参考資料・出典
- 中小企業基盤整備機構 J-Net21「現場での在庫管理の方法と、適正な在庫量の考え方について教えてください。」:現在庫・入出荷と今後の計画を照合する考え方。確認日:2026年9月26日。
- 中小企業基盤整備機構「小規模事業者支援ガイドブック 第12章 製造業・品質管理」113頁:要求する品質標準と検査結果の比較。N-9の適合を示すものではない。確認日:2026年9月26日。
- 中小企業基盤整備機構 J-Net21「小売業の仕入ポイント」:納品条件と取引後の納品の正確さの確認。小売業向けの一般資料。確認日:2026年9月26日。






