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COLUMN 資材選びのコラム

メッシュシートの伸びる方向を発注時に確認するには

この記事の目次

容器の長辺、完成品の縦、生地資料のタテを分けて照合する図

「長辺に沿って張ったメッシュがたわむので、伸びにくい向きで作りたい」。そう相談するとき、「縦を長辺に」とだけ伝えても、容器の縦、完成シートの縦、生地のタテが同じ方向とは限りません。

発注図では容器の長辺・短辺、完成品の縦・横、生地資料のタテ・ヨコを別々に書き、どの方向を重ねるか矢印で示します。まず候補生地の品番と物性資料を確認し、裁断・継ぎ・周囲加工を含め、その向きで製作できるか相談しましょう。伸び率の数字だけから、固定したときのたわみや必要な余長は決めません。

「タテ」が何の方向か、三つの図で分ける

生地の候補、容器の開口寸法、完成シートの縦横、ハトメやゴムバンドについてはコンテナメッシュシート商品ページに相談項目をまとめています。生地のタテを完成品のどちらへ使うかは、候補品番の物性資料と製作条件に合わせて確認します。

図面に書く言葉 基準にするもの 確認する相手
容器の長辺・短辺 開口を上から見た向き 容器の管理担当
完成品の縦・横 シートを平らに広げた外端から外端 発注担当と製作先
生地のタテ・ヨコ 候補品番の資料・原反に付く方向表示 生地供給元と製作先

例えば容器の長辺を図のA、短辺をBとします。完成シートの縦をAへ向けたいなら、「完成品の縦=A」と記します。次に、生地資料のタテを完成品の縦へ合わせるのか、横へ合わせるのかを製作先に確認します。容器のA=生地のタテと最初から決めないことが、方向指定の要点です。

容器のA長辺とB短辺、完成シートの縦横、生地タテヨコを別枠に描いて対応矢印を確認する模式図

矢印は対応を書くための記入例です。どちらの生地方向が適するかを指定する図ではありません。 図を拡大して見る

開口寸法と完成シート寸法の違いをまだ整理していない場合は、コンテナシートの採寸と注文方法を先に確認してください。

伸び率の数値を、設置時の余長に置き換えない

メーカー資料では、伸びがタテ・ヨコに分けて掲載されることがあります。平岡織染のターポスクリーン資料も品番別の方向データを載せています[1]。当社の商品ページには#1003・#1004が候補としてありますが、掲載資料の値が現在提案できる生地・色・ロット、さらに加工後の完成品と一致するかは確認が必要です。

方向の大小を品名から決められない例として、明治商工の建築養生用メッシュ2類を見ます。BLA(#2024)の伸び率はタテ34%・ヨコ41%、M2BK(#802)はタテ21%・ヨコ16%で、大小の向きが逆です[2]。これらは新品時の測定平均値で保証値ではありません。「メッシュならヨコが伸びやすい」という一般則にはできず、当社候補の数値にも転用できません。

ここでいう伸び率はメーカーが示した試験値です。実際に容器へ掛けたときの寸法変化は、生地だけでなくシートの大きさ、周囲加工、固定位置や張り方にも左右されます。例えば「長辺4m×資料の伸び率」で余長や使用時のたわみを計算するのは誤りです。必要な被覆範囲と固定状態を先に示し、候補生地の方向特性と完成品の張り具合を製作先に確認します。

固定線と裁断方向を、同じ発注図で照合する

架空の容器M-07では、開口の長辺をA、短辺をBとします。今のシートはA方向の中央付近がたわむものの、原因は未確認とします。発注図に現在の固定点とシートの掛け方を記し、完成品の縦をAへ向ける案を示します。その横へ「候補生地のタテを完成品の縦へ合わせられるか」「変えると継ぎ目・周囲加工・ハトメ位置はどう変わるか」を質問として添えます。M-07は説明用の架空例で、寸法も生地も確定した事例ではありません。

生地の原反幅や裁断方向に制約があれば、図の向きのまま作れない場合があります。向きを変えれば必ずたわみが減るとも言えません。製作先には、候補品番のタテ・ヨコを図へ記入し、裁断、継ぎ、完成寸法と固定方法を含めて回答してもらいます。

架空の容器M-07で長辺A、完成品の縦、生地タテの対応と製作・受取時の未確認欄を記した図

M-07の方向指定は質問例です。たわみの原因、適した生地方向、加工可否を確定しません。 図を拡大して見る

完成品では寸法と方向表示を別々に確かめる

発注前に方向を合意しても、納品時に「長辺だけ合っている」では、どの生地方向で作られたか確認できません。製作先に、加工図や納品資料へ候補品番と生地のタテ方向、完成品の前後・縦横、継ぎ目の位置を残せるか尋ねます。受取時はその資料と、平らに広げた完成品の外端寸法、周囲加工、ハトメ位置を照合します。生地の方向表示が製品に残らないなら、製作記録で確認する方法を事前に決めます。

「伸びる方向」という相談だけで加工を指定せず、次の三つをセットで伝えると行き違いを減らせます。

  1. 容器のA・Bと固定点を記した図、現在のたわみ方が分かる写真
  2. 完成品の希望寸法と前後、候補生地の品名・品番
  3. 生地タテ・ヨコを完成品のどちらへ向けるかという質問と、受取時に確認したい表示

候補生地の物性資料と裁断方向、完成品への反映を確認したいときは、図と写真を添えてお問い合わせからご相談ください。

参考資料・出典

  1. 平岡織染「ターポスクリーン」製品資料(2026年9月25日確認)。#1003・#1004などの品番別・縦横別物性表を参照。
  2. 明治商工「メッシュシート(2類)」(2026年9月25日確認)。BLAとM2BKのタテ・ヨコ別の伸び率と測定値の注記を参照。

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