建築用シートが届いたら、注文書の仕様、梱包の表示、開梱した現物を同じ品目ごとに照合します。納品書に「20枚」と書かれ、外装が2梱包届いていても、寸法や各梱包の中身まで合っているとは限りません。受入時に違いを見つけたら、どの梱包で何を確認したかを残してから手配先へ連絡します。
ここでは、架空の現場R-20が建築用の白い防炎シートを20枚注文した例を使います。実際の商品・梱包・不具合の記録ではありません。現場の指定や注文品によって、確認する表示と寸法の基準を入れ替えてください。
注文書に戻れるよう、品目と条件を一行にする
受入担当には、発注時に確定した商品名・品番、規格または完成寸法、色、加工、枚数、必要な表示を渡します。納品書だけで注文条件が分からないなら、注文書や確定見積もりを参照できるようにします。R-20では「白い防炎シート、規格表示1.8×5.4m、20枚、10枚入りを2梱包」という条件を説明用に置きます。
| 注文時に残す欄 | R-20の架空条件 | 受入時に照合するもの |
|---|---|---|
| 商品・仕様 | 白い防炎シート、指定品番 | 納品書の品名・品番、外装と現物の表示 |
| 寸法 | 規格表示1.8×5.4m | 外装の規格表示、必要なら現物の実寸と製品資料 |
| 数量 | 20枚、10枚入りを2梱包と仮定 | 梱包数、各梱包の表示枚数、開梱後の実数 |
| 現場の指定 | 完成品の防炎表示を確認する想定 | 届いた品の表示と現場から求められた確認項目 |
メーカーの製品一覧でも、シートは規格によって梱包入数が違います。萩原工業の製品例では、1.8×5.4mは10枚入り、3.6×5.4mは5枚入りとして掲載されています。[1] 「2梱包=20枚」は品番と入数を確認して初めて成り立つ計算です。同社の入数を当社のすべての取扱品に当てはめず、今回の見積条件で確かめてください。
当社の建築用シートの案内から用途に合う候補を探す場合も、受入表には実際に注文した品番と確定した仕様を書きます。商品ページの代表写真だけを現物照合の基準にしません。
外装表示と開梱後の数を、梱包ごとに記録する
R-20に2梱包が届いたとします。梱包Aの外装には「1.8×5.4m・10枚」、梱包Bには「1.8×3.6m・10枚」と表示されています。両方を開梱して数えた結果、Aは10枚、Bは9枚だったとします。このとき開梱して確認した合計は19枚です。外装の表示枚数を足した20枚と混同しません。
| 照合対象 | 梱包A | 梱包B | 分かったこと |
|---|---|---|---|
| 注文した規格 | 1.8×5.4m | 1.8×5.4m | 両梱包とも同じ指定 |
| 外装の寸法表示 | 1.8×5.4m | 1.8×3.6m | Bの表示が注文と異なる |
| 外装の枚数表示 | 10枚 | 10枚 | 表示の合計は20枚 |
| 開梱して数えた実数 | 10枚 | 9枚 | 現物の合計は19枚、1枚不足 |
図を拡大して見る。寸法の食い違いと枚数の不足は、別々の確認事項です。
Bの外装に「1.8×3.6m」とあることは確認できますが、中の9枚の実寸がすべて1.8×3.6mだと確定したわけではありません。外装表示の取り違えか、中身の取り違えか、両方かは未確認です。梱包Bの表示と開梱状態を写真に残し、中身を梱包Aと混ぜずに、現物の品番・表示と必要な寸法を確かめます。未開梱の梱包が残る案件では、外装の表示枚数を現物確認済みの枚数として記録しません。
規格寸法と実寸法のどちらを注文したか確かめる
シートは外装の規格寸法と仕上がった現物の実寸法が異なる場合があります。萩原工業は周囲を折り返してハトメを取り付ける製品例で、規格寸法と実寸法の違いを説明しています。一方、実寸仕上げの製品もあるため、差の大きさを一律に決めることはできません。[2]
R-20でBの表示「1.8×3.6m」が注文の規格「1.8×5.4m」と違うのは、同じ寸法体系での食い違いです。一方、Aの現物を広げて測った長さが規格表示より短かったとしても、その数値だけで誤納とは判断しません。注文が規格寸法の指定か、完成実寸の指定かを見積書と製品資料で確かめ、測った位置・方法、製品ごとの実寸や許容差と照合します。実際の施工に必要な有効寸法が決まっている場合は、その条件も手配先へ伝えます。
現場が防炎の表示を指定している場合は、届いた完成品の表示も確認します。日本防炎協会は、防炎物品の表示が対象品を判別するために付けられ、材料のラベルと完成品のラベルを区別すると説明しています。[3] 外装の「防炎」という文字や別品の資料だけで、今回の完成品の表示まで確認済みとしないでください。表示・証明資料の指定そのものは発注前に現場と手配先で決め、受入ではその確定した条件と現物を照合します。
差異は「何が確認済みか」を分けて連絡する
R-20では、Aは表示と枚数が注文どおり、Bは外装の寸法表示が異なり、開梱後の枚数が1枚少ない、という記録になります。Bの中身の寸法と完成品表示は、確認した範囲だけを書きます。差異のある品を他の在庫と区別し、使用の判断を急がず、現場の責任者と手配先に必要な対応を確認します。
| 記録するもの | R-20で残す内容 | 手配先へ聞くこと |
|---|---|---|
| 注文・納品書 | 注文品番、1.8×5.4m、20枚。納品書の記載 | 納品書上の品番と出荷単位の確認 |
| 梱包A・B | 両方の外装ラベル写真。Bは1.8×3.6m表示 | Bの外装表示と内容品の対応 |
| 現物 | A10枚、B9枚を開梱して確認。実寸・完成品表示は確認した分を記入 | 不足1枚への対応と寸法・表示の確認方法 |
| 必要時期 | 現場で使う日、差異の連絡時刻、未使用品の保管場所 | 回答時期、再納入・交換の見込み |
図を拡大して見る。外装の表示から中身の実寸を推定せず、未確認欄を残します。
不足1枚の追加納入だけで済むか、Bの9枚にも交換や追加確認が必要かは、現物と注文条件を照合してから決まります。連絡時は、梱包を開けた日時と担当者、ラベルと中身の写真、数えた枚数、実寸を測った場合の方法を添えてください。回答を受けたら、どの梱包を受入済みにし、どれを保留にするかを記録します。
注文時の仕様と受入結果を添えて相談する
当社へ建築用シートを相談する際は、現場で使う場所、必要性能、注文した品番・規格または完成寸法、加工、枚数、使用日をお知らせください。防炎表示が必要なら、現場の指定文と確認したい表示・資料を添えてください。白防炎シートの案内は候補確認の入口です。個々の品番の表示や梱包入数は今回の条件で確かめます。
納品後に違いが見つかった場合は、注文書・納品書の該当行、梱包ごとの外装写真と実数、未確認の寸法・表示、使う予定日をまとめ、お問い合わせからご連絡ください。表示の違い、現物の不足、寸法の測定結果を一つの「不良数」にまとめず、確認済みの事実を分けて伝えると、次に必要な確認を決めやすくなります。
参考資料・出典
- 萩原工業「ターピー 熱中症対策 防炎シート リフレイア」:同社製品の規格別梱包入数の例。確認日:2026年9月26日。
- 萩原工業「実はブルーシートのサイズは小さかった?規格サイズと実寸サイズとは」:同社製品を例とする規格寸法、実寸法、実寸仕上げの説明。確認日:2026年9月26日。
- 日本防炎協会「防炎表示と防炎ラベル」:防炎物品の表示、材料ラベルと完成品のラベルの区別。確認日:2026年9月26日。






