本文へスキップ
COLUMN 資材選びのコラム

トラックシートの採寸方法|荷台・積み荷・固定位置を図で整理

この記事の目次

トラックシートの採寸ガイド。荷台の寸法、覆いたい範囲、固定位置を分けて整理する

「同じ4t車なのに、前のシートがうまく合わない」「買い替えたいけれど、どこを測って注文すればよいか分からない」。シートの更新では、こうした迷いが出てくることがあります。

採寸で大切なのは、荷台の大きさと、完成するシートの大きさを分けて考えることです。荷台の幅と長さが分かっても、積み荷の形や、シートをどこまで垂らして使うかによって、必要な範囲は変わります。

この記事では、収集運搬車などのシートを手配する方に向けて、相談前に整理したい寸法と、その伝え方を図でまとめました。すべての数字を自分で確定する必要はありません。測れたところと分からないところを分けておくと、見積もりの相談が進めやすくなります。

1.まず「何を測った寸法か」を分けておく

例えば「幅2,000mm」と伝えるとき、その数字が荷台の内側なのか、外側なのか、それとも今使っているシートの幅なのかで意味が違います。寸法の横に測った場所を書き添えるだけでも、取り違えを防ぎやすくなります。

最初は、次の3種類に分けて記録してみてください。

分けておく情報 記録する内容 その数字の扱い
車両・荷台の実測値 荷台の長さ・幅、あおりや鳥居の高さなど。測定の始点と終点も記す 車両側の条件。シートの完成寸法とは別
覆いたい範囲・使い方 積み荷の形、前後左右のどこまで覆いたいか、鳥居へ掛けるか 製作先へ伝える希望条件
シートの完成寸法 製作後の端から端までの長さ・幅、形状、加工位置 発注前に製作先と合意する仕様

ハイランドのサイズ案内でも、荷台だけでなく積み荷とあおりにかかる範囲を考慮し、平らに掛ける場合・積み荷に高さがある場合・鳥居へ掛ける場合を分けています。[1]

「荷台に一律で何cm足す」と覚えるより、どこからどこまで覆いたいかを先に整理するほうが、今回の車両に合う相談につながります。

2.上から見た図で、前後・左右・測定位置を揃える

きれいな図面でなくても構いません。荷台を四角く描き、キャビン側を「前」、反対を「後」と書きます。左右は車両の進行方向を向いたときの左右に揃えておくと、写真を別の方向から撮った場合も照合しやすくなります。

荷台を上から見た模式図。前はキャビン側、後は後部。Aは荷台長さ、Bは前側の幅、Cは後側の幅。矢印の始点と終点も記録する

図は測定位置を伝えるための模式図です。特定車種の寸法・推奨サイズ・製作用図面ではありません。A〜Cはこの記事の記号です。

記録したいのは、長さの数字だけではありません。「あおり外側の前端から後端まで」など、メジャーの始点と終点も一組にします。内寸の資料しか手元にない場合は、外寸へ推測で置き換えず「荷台内寸」と明記してください。

長さ・幅は、車両の資料と実物を区別して記録する

架装の仕様書や図面があれば、対象の車両と一致するかを確認します。実車を測った数字と資料の数字が違う場合、それぞれの測定箇所や資料名を添えて相談しましょう。資料に示された範囲と、実際に測った範囲が違う可能性もあります。

前と後で幅が違う形状なら、それぞれの幅が分かるようにします。台形などを希望する場合も、単に「幅○mm」とせず、前側・後側の向きを付けて伝えると形状を検討しやすくなります。

製作先から専用の採寸票を受け取ったときは、その図の記号と測定箇所に合わせてください。例えば武田商会は、採寸票で外寸・幅外寸・あおり高・鳥居高などを分け、外寸の測り始めも指定しています。使う採寸票に合わせて、測る場所を確認しましょう。[2]

単位は数字ごとに付ける

社内のメモをmmで揃えるなら、4mは4,000mm、40cmは400mmです。「4.0×2.0」のように単位だけを省かないようにしましょう。

見積もりフォームへ転記するときは、その入力欄の単位を優先します。mmのメモをmの欄へそのまま入れないこと、また、荷台寸法を求める欄なのか完成シート寸法を求める欄なのかを確認することが大切です。指定が読み取れない場合は、数字を当てはめず相談内容欄で伝えてください。

3.横から見て、積み荷とシートの終点を伝える

上から見た寸法を揃えたら、次は横から見た使い方です。荷台の平面図が同じでも、積み荷に高さがある場合と、鳥居へ掛ける場合では、シートが通る位置が変わります。

横から見た被覆範囲の模式図。荷台の水平な長さと、積み荷の上を通って前後の希望終点へ至る線を分けて示す。固定具の位置はシート端とは別に記録する

緑線は覆いたい範囲を説明するためのイメージです。完成シートの形状、張り方、走行時の固定方法を指定するものではありません。

ここでは、次の情報を添えます。

  • 通常どのような物を積み、どのような形になるか
  • 荷台床面など、基準にした位置から見た積み荷の高さ
  • 前・後・左・右を、それぞれどこまで覆いたいか
  • キャビン後方の枠である鳥居へ掛けるか、使っている支持部材があるか
  • 出っ張り、角、開閉する部分など、シートが接触しそうな場所

荷姿が毎回変わる場合は、一度だけ測った状態を「いつも同じ」として扱わないようにします。普段の状態と、特に合いにくい状態を分けて伝えると、どの条件を基準にするか相談できます。ここで整理する高さや形状は被覆材の検討用で、積載の可否を判断するためのものではありません。

シートの端と、車体のフックは別々に書く

「このフックまで届けばよい」と考えたくなりますが、シート端・ハトメ・ロープなどの固定具・車体側のフックは、同じ位置とは限りません。フックの位置を、そのままシートの完成寸法に置き換えないようにしましょう。

今使っている固定具と、シートをどこまで垂らしているかを記録します。そのうえで、どの部分が短い、余る、引っ掛かるのかを伝えます。ハトメの間隔や補強の詳細は、この外形と使い方を揃えたあとに確認する項目です。

測るために積み荷や車上へ無理に登る必要はありません。現場で定めた安全な方法で確認できる範囲にとどめ、届かない箇所は未測定として残してください。

4.古いシートを測るときは「再現」と「改善」を分ける

今のシートが使いやすく、同じ仕様で買い替えたい場合は、前回の注文番号・品番・確定図があれば、それを起点にできます。現物の採寸だけで、元の注文寸法を復元しようとする必要はありません。

現物を測る場合は、安全な平らな場所で広げられる範囲で、測定時の状態も記録します。伸び、縮み、しわ、欠損があると、現在の実測値と製作時の寸法が一致しないことがあります。強く引っ張って数字を合わせたり、破れた端を想像で足したりせず、不確かな箇所を明記しましょう。

今のシートの状態 伝えたい内容 相談の方向
寸法も使い勝手も合っている 前回の仕様と、現物の変形・傷みの有無 前回仕様の照合から始める
後ろだけ短い 不足を感じる荷姿、現在の端と希望する端の位置 必要な覆う範囲を見直す
片側が余る、左右で張り方が違う 車両の向き、固定点、左右それぞれの現状 外形と固定位置を見比べる
角や同じ場所が繰り返し破れる 傷む位置、接触する箇所、いま使っているシートの寸法 寸法・加工・使用条件を一緒に確認する
元の注文情報が分からない 現物実測値と測れない箇所、識別できる表示 同じ仕様と断定せず候補を相談する

「前と同じものがほしい」と「後ろをもう少し覆いたい」を一つの依頼に混ぜないことも大切です。前回仕様を残す部分と、変更したい部分を分ければ、見積もりを比較するときにも差が見えます。

5.2t・4t・大型という呼び方は、寸法に添える情報にする

車格や車種は車両を説明する手がかりですが、それだけで完成シートのサイズを確定しないようにします。架装や鳥居、被覆したい範囲も確認するためです。

社内で「4t車用を3枚」と依頼する場合も、対象車両を識別できる管理番号を付けておくと、どの車両の採寸値かを追えます。複数台が同じ寸法に見えても、最初の1台の数字をほかの車両へそのまま転記せず、仕様書や実測値の一致を確かめてください。

規格サイズを検討するときも、商品名に書かれた車格だけで選ぶのではなく、その商品の完成寸法・形状・使い方が今回の条件に合うかを確認します。手元の車両に合うか、実測値と商品の寸法を見比べましょう。

6.見積もりには「測れた値・希望・未確定」をまとめて渡す

採寸メモは、空欄をなくすことが目的ではありません。どこまで分かっていて、何を相談したいかが伝われば、次に確認すべき項目を整理できます。

次は、相談文を作るための架空の記入例です。数字は書き分け方の例で、特定車種の標準値や推奨シート寸法ではありません。

項目 記入例
車両の識別 社内管理番号A-03。車種・架装の資料は確認中
荷台長さの実測値 4,300mm。あおり外側の前端から後端。鳥居の張り出しは含めていない
荷台幅の実測値 前側・後側とも2,100mm。左右のあおり外側間
使い方・希望 鳥居には掛けない。現在のシートは後ろ側の被覆が足りないため見直したい
まだ分からないこと 積み荷の高さの変化、必要な完成寸法、ハトメ配置
手配条件 2枚。納品先は大阪府。必要時期は相談したい

この例なら、4,300×2,100mmはあくまで荷台側の実測値です。「この大きさのシートを製作してください」という指定とは区別します。製作先から別の測定箇所を求められたら、メモの条件を確認して追加します。

発注前には、回答された完成寸法・単位・前後の向き・加工位置が、希望に合っているかを確認しましょう。サイズに関わる未確定項目を残したまま、概算の数値を確定仕様として扱わないことが、行き違いを減らすポイントです。

採寸した条件から、トラックシートをご相談ください

産廃資材問屋さんでは、用途・仕様・数量・ご予算に合わせた資材選びと調達をご相談いただけます。シートの完成寸法が決まっていない場合も、まずは車両・架装、測れた寸法と単位、必要枚数、困っている箇所をお知らせください。

「荷台の寸法は分かるが、どこまで覆うか迷っている」「いま使っているシートを基本に、後ろ側の不足を見直したい」といったご相談でも構いません。まだ測れていない箇所があっても大丈夫です。分かっていることからお聞かせください。

採寸した条件でシートを相談する

寸法に加えて、購入条件や調達先から見直したい方は、産廃資材の仕入れを見直す手順も参考にしてください。

参考資料・出典

[1]ハイランド「トラックシート」(積み荷・あおり・鳥居を考慮したサイズの案内)。確認日:2026年9月22日。

[2]武田商会「トラックシート」掲載の採寸資料。確認日:2026年9月22日。

関連するテーマから探す

すべてのタグを見る
コラム一覧へ戻る取扱商品を見る
電話する資材の相談・見積もり