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COLUMN 資材選びのコラム

別注フレコンの製作図を承認するときの確認手順

この記事の目次

別注フレコンの製作図で本体、投入口、排出口、吊り部、表示を同じ改訂で確かめるイラスト

別注フレコンの製作図が届いたら、本体の縦横や高さが希望に近いだけで承認してよいわけではありません。投入する口、底部の排出口、吊り部、材質と表示を、同じ図面番号・改訂の上で確認します。図に書かれていない条件があれば、口頭で補うのではなく、製作先へ記入または資料の対応付けを求めてから承認します。

この記事では、依頼した投入口の径と図面案の径が違う架空例を使い、どこを質問し、修正後に何を保存するかを示します。設計や荷重の適合判定は製作先と現場の担当者が、候補品の仕様・使用条件に基づいて行います。

まず図面番号と、完成品の寸法を測る基準を見る

届いた資料の表題欄で、製作図の番号、改訂、日付、対象の品名を確認します。別紙に材質表や表示案がある場合は、その資料番号と改訂も一緒に記します。複数のPDFが届いたときに、古い口部図だけを最新の本体図と組み合わせないためです。

次に、図の正面・上面・底面を見て、本体が丸型か角型か、上部と底部がどの向きに描かれているかを確かめます。直径・幅・高さは、完成した袋のどこからどこまでの値かを図中の寸法線と単位で読みます。生地を裁断する寸法、平らに置いた袋の幅、完成した袋の外形寸法は同じ意味とは限りません。「高さ1100」だけでは基準点と単位が不足するので、分からない欄は確認事項にします。

当社のフレコンバッグの選び方では、内容物・重量と、投入・排出方法、吊り具ごとの確認項目をご案内しています。製作図では、それらの使用条件をどの形・寸法に反映したかを一箇所ずつ追います。

投入口・排出口・吊り部は、本体と別の寸法欄で照らす

次は説明用の架空例です。製作図D-07の改訂Aには本体外形が描かれていますが、上部投入口の「完成時の開口部内径」は500mm。依頼票には同じ箇所を600mmと希望したと記されていました。どちらかを勝手に正しい値として承認せず、設備の接続部分と測り方を現場・製作先へ確かめます。D-07と数値は実製品や当社の製作実績ではありません。

改訂Aで見る場所 依頼票の条件 図面案 返す質問
上部の開口部内径 600mmを希望 500mm 同じ測り方か。設備との接続条件を満たす案はどれか
底部の排出口 底部から排出する工程 「排出口あり」のみ 形・開口寸法・閉じ方はどの図に示すか
吊り部 使用機器の写真を添付 ベルトの位置は図示 長さ・点数・形と対象機器の関係はどの資料で確かめるか

投入口と排出口は「あり・なし」に加えて、開口の形、完成時の径や長さ、閉じ方を確認します。吊り部は位置だけでなく、形と点数、ベルト等の寸法を資料と照らします。フレコンメーカーの堀富商工は、本体・投入口・排出口・吊り部を別の部位として紹介しています[1]。有吉商店も同社の別注例で、投入口や排出口の形・長さ、吊り方式を分けて示しています[2]。図面の確認では、部位ごとに仕様を分け、今回の製作条件を確かめます。

架空の製作図D-07改訂Aで投入口の希望径600mmと図面径500mm、底部や吊り部の未記入項目を比べる図

図のD-07と寸法は説明用です。寸法の食い違いは、同じ箇所・測り方か確かめてから解消します。

材質は「袋全体」ではなく、部位ごとに対応させる

本体の生地が分かっても、投入口、排出口、内袋、吊りベルトの材質や加工が同じとは限りません。製作図や対応する仕様表で、どの部位にどの材料・加工を使うのか確認します。材質名だけで性能まで判断せず、必要な場合は候補品の試験・表示資料を型式と結び付けて確認します。

部位 図または仕様表で確かめる欄 空欄だったときの返し方
本体 生地の種類、加工の有無、適用する面 「本体」の範囲と採用資料を確認する
投入口・排出口 それぞれの生地、寸法、閉じ方 本体と同材と推測せず、別欄に記入を依頼する
内袋がある場合 内袋の材質、形、取付方法 採用の有無と仕様表の番号を確認する
吊り部 ベルト等の材料・幅・取付位置 使用機器と荷重条件に対応する資料を確認する

特に「本体PP」とだけ書かれた図は、投入口や内袋の材料まで指定した図とは読めません。メーカー資料にも部位ごとに異なる材料の例があります[1]。実際に必要な材料と加工は、内容物、工程、候補製品の資料で確認します。

印字や表示は、文字と場所を図面上で指定する

受入先や社内で袋を識別する文字・色・表示位置が決まっているなら、印字案を図面に添えて確認します。たとえば社内管理記号を入れる場合、何を、袋のどの面のどこに、どの向きで示すかを決めます。右側面のつもりが正面に印字される、縦書きと横書きが入れ替わる、といった行き違いを図で防げます。

表示ラベルを取り付ける方法と、袋へ直接印字する方法は同じではありません。受入先の指定や製品に必要な表示がある場合は、その原文と指示書を製作先へ渡し、再現内容と位置を確認します。この記事の架空図には、法定表示や実際の製品ラベルを載せていません。

修正した一版へ承認を返し、その版を残す

改訂Aに質問を書いたら、製作先からの口頭回答だけで承認欄を埋めません。D-07の架空例なら、投入口内径の結論、排出口の形と寸法、吊り部の資料、各部位の材質、表示の位置を改訂Bの図と対応する仕様表へ反映してもらいます。変更した箇所を改訂欄に列挙し、現場と購買の確認が同じ版へ付いているか見ます。

保存するもの 架空D-07の記入例
承認対象 製作図D-07 改訂B、対応する材質表・表示案の番号と版
改訂の理由 改訂Aの投入口径の食い違い、排出口・材質・表示の未記入を解消
確認した担当 投入・排出工程、購買、必要な受入側の担当
未決の扱い 未決が残るなら承認保留。確認先と回答期限を記録

架空の製作図D-07の改訂Aに質問を残し、修正後の改訂Bと対応資料を承認版として保存する記入票

承認欄には図面番号・改訂と対応資料をまとめます。旧版は履歴として区別し、製作へ使う版を明確にします。

製作図と仕様表を保存するときは、見積もり・発注書にも採用した図面番号と改訂を記します。形状や材質を後から変える場合も、同じ図面の余白に手書きで付け足すのではなく、改訂した版を受け取り直すと、製作先と現場が同じ条件を見られます。

別注フレコンの図面を相談するときは、現在の袋の品番・写真、内容物と1袋の最大重量、投入・排出の設備、使用する吊り具、希望する表示、必要数量を揃えてください。フレコンバッグ・スタンドの商品一覧で既製品の形を確認し、図面案で分からない箇所や変更したい箇所はお問い合わせへお知らせください。取扱いと製作条件を確認し、どの資料で判断するかを整理します。

参考資料・出典

  1. 堀富商工株式会社「フレコンバック部位の名称(英語表記付き)本体・内袋・吊りベルト・排出口・投入口」:本体、投入口、排出口、吊り部、内袋の区分と材料例。確認日:2026年9月26日。
  2. 株式会社有吉商店「樹脂ペレット・化学原料向けフレコン/オーダーメード」:同社の投入口・排出口、吊り方式の選択例。確認日:2026年9月26日。

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