本文へスキップ
COLUMN 資材選びのコラム

底部全開タイプのフレコンを検討するときに確かめること

この記事の目次

フレコンの底部全開と受け側設備の関係を、袋の開口・設備の受け口・回収範囲で確かめる図

底部が大きく開けば中身を取り出しやすそうでも、受け側の設備が細い排出筒を接続する方式なら、その袋をそのまま使えるとは限りません。底部全開の袋を選ぶ前に、候補品番の底部図と開放方法を取り寄せ、受け口・吊り位置・残留物の回収方法を現場側の資料と照合します。「全開」という商品名だけで設備への適合や排出後の状態は決められません。

「全開」は底部の形。開放方法は品番の資料を見る

底部の形は、排出口なし、筒状の排出口付き、全開に分けて見ます。メディアインターナショナルの参考図面には、本体がいずれも直径1100×高さ1100mmの丸型MF1・MF2・MF3があり、排出口は順に「なし」「直径500×長さ500mm」「全開」です[1]。本体寸法が同じでも、底部は同じではありません。候補を比較する際も、本体寸法と底部の仕様を別々に確認してください。

底部の表示例 図面で読む点 受け側に聞くこと
排出口なし 底から出す構造があるか 袋ごと受けるのか、別工程で取り出すのか
筒状の排出口付き 筒の径・長さ、閉じ方 設備の接続部に寸法と形が合うか
底部全開 開く範囲、閉鎖部品、開放の仕組み 広く開いた底から出る内容物をどこで受けるか

内容物、取り出し方、必要数量に応じた品番の相談には排出口全開タイプの商品ページをご利用ください。底部の形は、写真だけで判断せず品番ごとの図面でご確認ください。候補を挙げたら、底面図、閉鎖部品、開放方式、上部・吊り部を一つの品番でそろえて確認します。

排出口なし・筒状排出口・底部全開を、底部の形と受け側の確認項目で比較する図

形の違いを示す模式図です。特定品番の構造・寸法や開放手順ではありません。 図を拡大して見る

受け口と吊り位置を、設備の資料で照合する

受け側の資料には、受け口の形と寸法、袋を吊る位置と高さ、底を開く操作位置、内容物が落ちる範囲を記します。例えば赤武エンジニアリングの粉体用排出装置は、フレコンの排出口にインフレートシール式またはクランプ式を選べると案内しています[2]。これは排出口との接続が設備選定の条件になる一例で、あらゆる設備に筒状排出口が必要という意味ではありません。底部全開の候補をこの種の受け口で使えるかは、設備メーカーの指定と袋の図面を突き合わせる必要があります。

袋の吊り部が設備側の吊り具に合うか、開放前後に袋と受け口の位置関係が保てるかも別の確認です。開放の操作場所が不明なまま、受け口の寸法だけで採用を決めないでください。サインテックの下全開品ST12には、排出時にフレコンの下へ入らないよう注意書きがあります[3]。対象品番の取扱説明書と現場設備の作業手順を、設備担当者が合わせて確認します。

架空R-8:筒を接続する受け口なら、全開候補は保留

説明用の架空例です。受け設備R-8の資料には「袋の筒状排出口を受け口へ接続」とあります。一方、購買担当が見つけた候補Bは底部全開と表示されているものの、底面図と開放部品の資料がありません。内容物は粒状で、一部に細かなものが混じる設定です。この時点では、Bの発注判断は保留です。底部全開品が一般に使えないという判定ではありません。

照合欄 R-8と候補Bで分かること 次に確認する資料・担当
設備の受け口 筒状排出口を接続する指定 接続部の図面・許容する袋の形を設備担当へ確認
候補Bの底部 「全開」の表示のみ 品番別の底面図、閉鎖・開放方式を仕入先へ照会
吊りと操作 現時点で未確認 吊り具・袋の吊り部、操作位置と手順を設備担当へ確認
排出後の扱い 粒状物に細かなものが混じる 袋内残留と受け口周辺の回収範囲を現場担当へ確認

設備側が筒状排出口以外の接続を認め、必要な受け口や回収方法が承認されるなら、Bを再検討できます。逆に設備の接続指定を変えられないなら、それに合う排出口付きの袋を探します。判断を進める順は、設備の指定を確認し、品番図を照合し、現場の回収手順を決めることです。

架空R-8で、筒状排出口を接続する設備指定と底部全開候補Bの未確認事項を並べる図

R-8とBは架空です。「保留」は接続と回収の資料不足を示し、特定品番の不適合判定ではありません。 図を拡大して見る

袋内の残留と、受け口周辺の回収を分けて伝える

「全開なら中身がすべて落ちる」とは言えません。袋の内側に残るものと、受け口の外側へ出たものは、回収場所も担当も異なります。内容物の粒度や付着性、内袋の有無、受け容器の開口、次工程で許される混入や飛散の条件を現場から集め、どの範囲を回収するか決めます。赤武エンジニアリングの排出装置には粉体残量を減らす機構の説明がありますが[2]、それを袋単体や別の設備での残留ゼロという根拠にはできません。

当社へ相談するときは、候補品番または現行袋の上部・底部・吊り部の写真、内容物と1袋の想定重量、受け設備の型式・受け口図、吊り具、必要数量を添えてください。排出口全開タイプの商品ページで候補を確認し、お問い合わせから不足する図面と使用条件を相談できます。寸法や価格だけでなく、排出工程を通して候補品番を確かめます。

参考資料・出典

  1. メディアインターナショナル「フレコンバッグ製品案内」(2026年9月25日確認)。参考図面MF1・MF2・MF3の本体寸法と排出口の違いを参照。同社の製品例であり当社品の仕様ではない。
  2. 赤武エンジニアリング「フレコンディスチャージャ」(2026年9月25日確認)。同社装置の排出口接続方式と粉体残量低減の説明を参照。他設備・袋単体に適用しない。
  3. サインテック「ST12」(2026年9月25日確認)。下全開品の排出時の注意書きを参照。同社の特定品番の表示。

関連するテーマから探す

すべてのタグを見る
コラム一覧へ戻る取扱商品を見る
電話する資材の相談・見積もり