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COLUMN 資材選びのコラム

注文と違う寸法や加工の資材が届いたときの確認事項

この記事の目次

納品されたシートの寸法とハトメ加工を、注文書・最終図面と同じ条件で照合する図

届いたシートやフレコンの寸法・加工が注文と違うように見えたら、対象の注文番号と採用した最終図面を特定し、同じ場所・単位で測った値を添えて販売元へ連絡します。最初の見積図や現場の記憶と比べると、どの仕様との差か分かりにくくなります。相違がある品は使用前に区別して保管し、交換や補修の可否は回答を得てから判断します。

本稿は、納品された品の仕様の相違をどう記録して伝えるかに絞ります。再注文で前回仕様を残す方法は別の記事で扱います。外装や本体の傷を見つけた場合は、傷の位置と梱包状態も別に記録してください。

注文書と「採用した版」の図面を一組にする

発注書、注文確認、採用した図面・仕様書を、注文番号、品番、数量、改訂番号でつなぎます。図面に「案」や「改訂01」「改訂03」が並ぶときは、どの版を承認して注文したかを確認します。社名やロゴ入りなら、文字・色・表示位置の原稿も採用版を探します。手元にない資料は「未確認」と記し、販売元が照合できるかを聞きます。

寸法欄は「容器や荷台の採寸値」「シートの規格表示」「完成品の寸法」を混ぜません。萩原工業のブルーシートには、同じ商品表で規格サイズと実寸法を別々に示す例があります。[1] これは同社の規格品の表示例で、今回の別注品に許される寸法差を示しません。どの寸法を注文で合意したかは、今回の最終資料で確かめます。

以下は説明用の架空注文K-12です。承認済み図面R3に「完成シートの縦3,400×横2,400mm、ハトメ10個」と記したとします。実際の当社受注品や製造公差ではありません。受取担当者はまず、このR3がK-12で採用された版か、数量と品番が一致するかを確認します。

注文K-12の発注書・採用図面R3と納品現物を、寸法種別と加工位置でつなぐ図

図を拡大して見る。寸法と図面番号は架空例です。現物の値は実測方法と一緒に記録します。

測った場所と方法をそろえて、値を残す

現物の写真だけで「短い」と伝えず、どこからどこまでを測ったかを示します。シートなら、平らに広げた全体、縦横の向き、外縁から外縁か加工位置の中心間か、使った測定具、測定した日を記録します。折り重なりがない状態を写真で示し、寸法が読める寄りの写真も撮ります。作業者が複数いる場合は、同じ測定位置を図面上にも印で示します。

K-12の架空例では、全体を広げて縦3,380mm・横2,390mmと読んだとします。図面R3の完成寸法との差はそれぞれ20mm・10mmですが、この差だけで不良や交換対象とは判定しません。測定位置が図面と同じか、図面に公差や仕上がり寸法の扱いが書かれているか、同じ品を測り直して値が再現するかを確認します。公差が不明なら、独自の合格基準を当てはめません。

加工も「違う」でまとめず、項目を分けます。ハトメなら個数、配置する辺、端からの位置、穴や補強の仕様を図面と照合します。名入れなら文字、向き、色、位置を承認原稿と見比べます。フレコンなら本体の縦横・高さに加え、上部、底部、吊り部、内袋など、相違を疑った箇所を品番と仕様書の名称で示します。寸法と加工を別の行に書くと、確認中の箇所を取り違えにくくなります。

K-12の架空記録 最終資料R3 現物の確認 まだ確定しないこと
完成シートの縦 3,400mm 広げて外縁間を測り3,380mm 測定位置・公差を確認前に不良としない
完成シートの横 2,400mm 同じ方法で2,390mm 取り付け可否をこの値だけで決めない
ハトメ 10個、位置はR3に記載 目視では9個。位置の写真を添える どの辺・位置かを図面と再照合する

数値や個数が図面と異なるように見えても、図面が最終版ではなかった、寸法の定義が違ったなどの可能性を残して照合します。現物に補修や加工を先に加えると、届いた状態を確認しにくくなります。分けて保管し、梱包表示と納品書も残します。

交換などの相談には、相違点と必要日をまとめる

連絡するときは、注文番号・納品日・対象品番と数量、採用図面の版、図面値と現物値、測定方法、写真、現場で必要な日を一組にします。「K-12の10枚のうち1枚」のように対象数を明記し、他の品と混ざらないようにします。使用予定日が迫っている場合は、その日を示して対応可能な方法と時期を尋ねます。

回答してほしいことは、今回の最終仕様との照合結果、追加で必要な測定や写真、交換・補修・再製作などの選択肢、費用負担、出荷・到着見込みです。交換や無償対応は、差の数値だけで決まるものではありません。 販売元の確認結果と今回の取引条件に基づいて決めます。電話で相談した場合も、相違点と回答を記録に残し、現場と購買担当が同じ版の情報を見るようにします。

注文K-12の相違申告で注文・図面・現物値・写真・必要日を一組にする記入図

図を拡大して見る。K-12と数値は架空例。対応の可否や費用は今回の注文を照合して確認します。

当社へのご相談は法人向けのご案内またはお問い合わせから、注文番号と採用図面、現物の写真・実測値、必要日をお知らせください。図面が手元にない場合も、分かる注文情報と相違を疑った箇所をお伝えください。今回の仕様と納品品を照合してご案内します。

参考資料・出典

  1. 萩原工業「#3000ターピーシート」(2026年9月26日確認)。同社品で規格サイズと実寸法(約)の欄が分かれている例を参照。

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