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COLUMN 資材選びのコラム

現場終了時に残ったシートやフレコンを次へ引き継ぐには

この記事の目次

現場終了時のシートとフレコンを未使用・使用済み・確認待ちに分け、次の現場へ照合する図

工事や作業が終わった現場に資材が残ったとき、倉庫へ戻した数をそのまま次の現場の「使える在庫」にすると、品番違い、濡れや傷み、使用履歴の不明な品が混ざります。未使用か使用済みかを分け、状態・仕様・保管場所を記録し、次の現場の用途に合った分だけ引き継ぎます。特にフレコンは、見た目だけで使用済み品の再使用を決めません。

以下のA現場とB現場、シートS1・フレコンF1、数量はすべて説明用の架空例です。実際の在庫や当社取扱品の再使用可否を示しません。

現場を閉じる日に、未使用と使用済みを別々に数える

A現場の終了時に、S1シートは未使用6枚と使用済み2枚、F1フレコンは未使用12袋と使用済み4袋が残ったとします。最初の棚卸しでは種類・品番・状態別に現物を置き分け、ラベル、梱包、汚れや濡れ、シートの端部とハトメ、フレコンの吊り部や縫い目を写真で残します。未使用でも、包装や表示が傷み、仕様を確認できなければ「確認待ち」に置きます。

A現場で見つかったもの 現物の数 次に使える在庫への扱い
S1シート・未使用 6枚 5枚は品番・状態を確認済み。1枚は表示が読めず確認待ち
S1シート・使用済み 2枚 乾燥・清掃・損傷確認と次用途の照合まで確認待ち
F1フレコン・未使用 12袋 10袋は表示・乾燥状態を確認済み。2袋は梱包の濡れで確認待ち
F1フレコン・使用済み 4袋 使用履歴と再使用条件が未確認。使える数には入れない

「確認済み」もA現場から出す前の状態確認にすぎず、B現場で使用できることをまだ意味しません。中小企業基盤整備機構のJ-Net21は、品目ごとに在庫場所を明確にし、何がいつ何個動いたかを入出荷台帳へ記録する方法を示しています。[1] ここではその考え方に、未使用/使用済みと確認待ちの欄を足します。

架空A現場の残材をシートS1とフレコンF1ごとに未使用・使用済み・確認待ちへ分ける棚卸し図

図を拡大して見る。確認済み15点も、B現場の仕様と照合する前は移送候補です。

使用済みのシートとフレコンは、同じ扱いにしない

シートS1の使用済み2枚は、使用場所と期間、破れ・補修・濡れを記録します。全日本トラック協会のシート取扱い手帳は、使用後に破損や汚れを確かめ、濡れたシートはよく乾かして保管すると説明しています。[2] これはトラック用シートについての資料です。A現場のシートが次の用途に使えるかは、生地・加工・現物の状態とB現場の要求を別途確認します。乾いたことだけで使用可とは判断しません。

F1の使用済み4袋は、シートと一緒に「洗えば使える在庫」へ移しません。フレコンの業界団体FIBCAは、再使用は同じ内容物・用途を対象にした閉ループの中で、洗浄、再整備、再使用の適格確認を行う場合に限ると案内しています。[3] F1では製品表示、以前入れたもの、使用回数、吊り部・縫い目、メーカーの扱いが分かりません。したがって今回のB現場の必要数からは差し引かないとします。欧州の業界団体EFIBCAも、単回使用のフレコンを再使用しないこと、表示と使用履歴を確認することを説明しています。[4] 実際の扱いは製品の表示・供給元の指示で確かめます。

確認待ちの品 記録する履歴・状態 次に進める条件
使用済みS1シート2枚 使用期間、濡れ・汚れ、破れ・補修、寸法・固定部 清掃・乾燥・点検後にB現場の用途と照合
使用済みF1フレコン4袋 製品表示、以前の内容物、使用回数、吊り部・縫い目 メーカー・供給元の再使用条件を確認。確認前は在庫に算入しない

確認待ちの品や使用不可と判断された品は、使用可能な在庫と分け、置き場所と担当者を決めます。使用済みの処分や返却も、内容物や現場のルールを確認して扱ってください。

品番・使用履歴・保管場所を一枚の引継票に残す

A現場から本部倉庫へ動かすときは、単に「シート8枚、フレコン16袋」と書かず、品番・未使用/使用済み・確認結果・個体や束の識別・現在の置き場所を残します。写真と購入記録を照合し、品番が読めないS1の1枚や、梱包が濡れたF1の2袋を確認済みの束へ入れないようにします。

引継票の欄 架空A現場の記入例 次の担当者が確認すること
資材ID・仕様 S1、F1。商品ラベル・発注書の写真を添付 同じ品番でも仕様変更や加工差がないか
現物と状態 S1未使用5枚・確認待ち3枚、F1未使用10袋・確認待ち6袋 現物数と分類の一致。確認待ちを使用可能在庫へ混ぜない
使用履歴 使用済みS1は使用期間、F1は内容物・回数を確認中 履歴の欠落と供給元への照会先
移動記録 A現場棚→本部倉庫、引渡日・受取担当・棚番号 着荷時の数、濡れ・破損の再点検

この分類では、確認待ちのS1は未使用1枚+使用済み2枚=3枚、F1は未使用2袋+使用済み4袋=6袋です。確認済みS1 5枚+確認待ち3枚=現物8枚、確認済みF1 10袋+確認待ち6袋=現物16袋と検算します。移動中に破損や不足があれば、引渡側と受取側の記録を更新します。

次の現場では、必要条件に合う分だけ差し引く

B現場でS1を5枚、F1を10袋使う計画とします。B現場の指定を先に見て、S1なら完成寸法・生地・固定位置、F1なら内容物・重量・投入と排出の方法、設備との関係を現用品番と照合します。同じ品番・状態で使用可能と確認できた場合だけ、A現場から移す5枚・10袋を注文数から差し引きます。

架空A現場の確認済みシート5枚とフレコン10袋を、B現場の必要仕様・数量へ照合する引継票

図を拡大して見る。B現場の条件と状態を照合できなければ、必要数からは差し引きません。

B現場の必要数 A現場からの移送候補 B現場で照合後に使えると仮定 不足の計算
S1シート5枚 未使用・確認済み5枚 5枚 5-5=0枚
F1フレコン10袋 未使用・確認済み10袋 10袋 10-10=0袋

この0枚・0袋は、B現場でも仕様・状態が一致したという架空の仮定の結果です。A現場で確認待ちの9点はこの計算に入りません。受け取り時に再点検し、B現場に合わないものがあれば不足数を計算し直します。引き継げる数が足りない場合は、新しく購入する仕様・数量と必要日を分けて見積もります。

引き継ぎと追加購入を一緒に相談する

当社の法人の資材購入・仕入れ案内では、複数現場や継続購入について相談できます。フレコンの仕様確認にはフレコンバッグの選び方、シートの寸法・表示には建築用シートの案内もご利用ください。引き継ぎ品の状態確認や使用可否は、現物と製品・現場の条件を持つ担当者が判断します。

お問い合わせへは、A現場の引継票、品番・表示の写真、未使用と使用済みの内訳、B現場の用途・必要数・必要日を添えてください。足りない分を購入する場合の候補と納期を相談できます。当社が使用済み品の再使用を認定するものではなく、フレコンの再使用条件は供給元・メーカーの指示と実際の履歴で確認します。

参考資料・出典

  1. 中小企業基盤整備機構 J-Net21「現場での在庫管理の方法と、適正な在庫量の考え方について教えてください。」:品目ごとの保管場所、入出荷と数量を記録する考え方。確認日:2026年9月26日。
  2. 全日本トラック協会「労災事故の防止に向けたトラックドライバーの積卸し・シートがけ・固縛の安全作業マニュアル」27頁「シートの手入れ・保管」:使用後の損傷・汚れ確認と乾燥。トラック用シートについての資料。確認日:2026年9月26日。
  3. Flexible Intermediate Bulk Container Association「Can FIBCs be used more than once?」:閉ループでの再使用条件、履歴・点検。個別のF1の再使用可否を認定するものではない。確認日:2026年9月26日。
  4. European Flexible Intermediate Bulk Container Association「Questions and Answers Concerning the Use of Flexible Intermediate Bulk Containers」:単回使用品の再使用を認めないことと、表示・使用履歴の確認。確認日:2026年9月26日。

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