前に取った見積書を見つけて「同じ資材を、同じ金額で発注したい」と思っても、有効期限が過ぎていれば当時の価格や納期をそのまま発注条件にはできません。古い見積書を照合の手掛かりにし、いま必要な仕様・数量・納品方法を伝えて、現在の条件を確認します。特に別注のシートは、在庫品と製作する品とで確認する内容が違います。
ここでは、コンテナメッシュシート40枚の見積もりが期限切れになり、納品も一括から20枚ずつの2回へ変わった架空の例で、再見積もり前に揃える情報を整理します。実際の価格、在庫、製作枠、分納の可否を示す例ではありません。
価格と出荷・製作の予定を別々に確認する
まず古い見積書の見積番号・発行日・有効期限を確認し、品名、仕様、数量、納品先、運賃や消費税の扱いを読み出します。見積書は以前の比較条件を知る資料です。いま同じ単価で購入できるか、以前の出荷日を使えるかは、販売先へ確認します。
例えばミスミは自社サイトの見積もりについて、有効期限内で所定の状態なら価格・出荷日などを引き継いで注文できる一方、期限切れや型式・数量変更時には再見積もりを案内しています。[1] またミラタップは、期限切れ後に仕様変更や価格改定があれば新しい仕様・価格で案内し、廃番なら代替品を案内する場合があると説明しています。[2] 販売先ごとに扱いが異なるため、期限切れの書面をそのまま注文書へ転記しないのが実務上の出発点です。
当社のコンテナメッシュシートの商品ページでは、生地やハトメなどのオプション、素材・大きさに応じてお見積もりしています。画面上の概算と実際の見積金額は異なる場合があります。期限切れの見積書がある場合は、その明細を添え、現時点の単価・総額・運賃等と、いつ何枚を出荷できるかを分けて聞くと、社内の承認条件も整理しやすくなります。製作する品なら、製作開始可能時期と見込みの出荷時期も確認事項です。回答を得る前に、古い納期を予定表へ確定値として入れないようにします。
図を拡大して見る。以前の見積書は照合用です。価格・在庫・製作枠の現状は販売先の回答で確定します。
在庫と仕様の変更を見積番号と照合する
架空の見積Q-17では、コンテナメッシュシートを同一仕様で40枚、1回で納める設定でした。今の希望は、同じ合計40枚を20枚ずつ2回、別の日に納めることです。合計枚数が変わらなくても、便数と希望日が変わるため、旧見積の運賃や納期を引き継げるとは限りません。分納そのものが可能かも未確認です。
次に、旧明細の「商品名」だけで同一品と決めず、完成寸法、生地、ハトメのサイズ・間隔、ロゴや名入れ、付属品を見比べます。品番や図面の版があるなら両方伝えます。以前の生地や加工が現在も同じ条件で選べるか、代わる場合にどこが変わるかを販売先へ聞きます。仕様が変わるなら、価格以前に現場のコンテナと固定方法に合うかを確認します。
| 照合項目 | 旧見積Q-17(架空) | 今回の希望・確認 |
|---|---|---|
| 商品と仕様 | 同一仕様のコンテナメッシュシート。図面番号は未設定 | 旧明細や図面を添え、完成寸法・生地・ハトメ・付属品が現在も同じか確認 |
| 数量と納品 | 40枚を1回で納品 | 20枚+20枚の2回を希望。分納可否と各便の扱いを確認 |
| 価格・運賃 | 旧書面の金額。ここでは金額を設定しない | 現行単価、各便と総額、運賃・税の扱いを再確認 |
| 在庫・製作・時期 | 旧書面の回答時点 | 在庫品か製作品か、今の出荷予定と各希望日への対応を確認 |
同じ40枚でも、在庫がある20枚と追加製作する20枚では回答が分かれることがあります。在庫数や製作日程は、その都度お問い合わせください。在庫の有無と製作の可否を個別に聞き、両方の回答が揃ってから納品計画を確定します。
再見積もりには「前回との差」を一枚にして渡す
再見積もりの連絡では「前回と同じもの」だけで終わらせず、旧見積書や番号、当時の仕様書・図面、今回の希望を一緒に渡します。ミラタップも自社の再発行依頼では見積書の受付番号と期限切れによる再見積依頼を記すよう案内しています。[2] 旧明細と新しい要望を結び付けて伝えると、変更点を照合しやすくなります。
Q-17なら、連絡に次の五点を入れます。
- 旧見積の特定:見積番号Q-17、発行日、有効期限、見積書の写し。
- 維持したい仕様:完成寸法、生地、ハトメ、名入れ、付属品。図面・写真があれば添付。
- 変わった条件:合計40枚は同じで、20枚ずつ2回の納品希望に変更。
- 納品条件:各回の希望日、納品先、現場受け入れ可能な日時。未定なら未定と記す。
- 回答してほしいこと:現行仕様と代替の有無、在庫・製作枠、各便の出荷予定、現行価格・運賃・税・新見積の有効期限。
図を拡大して見る。Q-17は架空例。分納の可否と各回の費用・時期を確認します。
回答が届いたら、旧書面と新書面で品名・仕様、数量と納品回数、各希望日、金額の範囲、有効期限を順に照合します。相違があれば先に確認し、社内の発注承認には新しい条件を使います。数量や送料・保管費を比べて購入量を決めることは別の判断です。
資材の見積もりを確認し直したい場合は、古い見積書、分かる仕様・写真、必要数量、希望時期、納品先を添えてお問い合わせからご相談ください。未定の項目は未定のままで構いません。現在の候補と確認が必要な条件を整理します。
参考資料・出典
- ミスミ「見積結果をそのまま注文できますか?」(2026年9月26日確認)。同社サイトの有効期限と再見積もりの扱いを参照。
- ミラタップ「見積書の有効期限が切れた場合、再発行や価格の据え置きは可能ですか?」(2026年9月26日確認)。同社の期限切れ後の仕様・価格・廃番品の扱いと再発行依頼方法を参照。






