トラックシートの規格品は納入額が低く見えても、余った部分を毎回扱うなら現場の作業が続きます。別注品は加工費がかかっても、必要寸法に合わせることで扱い方が変わる可能性があります。まず両方とも必要な被覆範囲と固定条件を満たすかを確認し、適合する候補だけで、納入までの費用と使用期間中に繰り返す作業を分けて比べます。
完成寸法、生地、ハトメ位置、納期から規格品とオーダー品を選ぶ全体手順は、トラックシートの規格品とオーダー品の選び方で説明しています。ここでは、双方が使える場合の総費用の試算に絞ります。
合わない規格品は、費用比較の前に外す
車種名や「約○m」の表示だけで、使える規格品とは判断できません。荷台と積み荷の高さ、覆う範囲、固定箇所を確認し、候補の完成寸法とハトメ位置を照らします。当社のトラックシート商品ページでは、荷台寸法と完成シート寸法を分けてご案内しています。
規格品で覆い切れない、車両の固定箇所と合わない、余剰部分が作業や固定を妨げる場合は、価格が低くてもその品番を比較対象に入れません。現場で勝手に切る、固定方法を省くことを前提にした試算もしません。候補の変更や追加加工が可能か、品番と仕様を示して販売先へ確認します。
余剰寸法で増える作業を、動作ごとに記録する
規格品の余剰寸法そのものを円に換算するのではありません。実際に使う際、広げる、位置を合わせる、余剰部を整える、固定を確認する、外して畳む各動作のうち、候補によって変わる時間を見ます。作業者数もそろえ、同じ車両・荷姿で比べます。固定後に問題がないことが前提です。
記録票には、候補品番と完成寸法、余る場所、誰がどの動作を何分行ったか、何回使う見込みかを残します。今のシートでの時間を、次の別注品で必ず短縮できる実測値として扱いません。候補の取扱時間が未測定なら仮定と明記し、導入前に確認する項目にします。
| 比べるもの | 規格品で確かめること | 別注品で確かめること |
|---|---|---|
| 被覆・固定 | 候補の完成寸法とハトメが必要条件を満たすか | 指定寸法と加工で同じ条件を満たすか |
| 納入額 | 商品代、付属品、送料、税の範囲 | 生地代、加工費、付属品、送料、税の範囲 |
| 現場の作業 | 余る箇所を扱う動作と実際の所要時間 | 完成品を扱う同じ動作と所要時間 |
| 使用回数 | 比較期間に何回掛け外すか | 同じ回数で比較する |
当社商品ページの概算計算は完成寸法・数量・生地・加工を入力できますが、送料と社名・ロゴ・名入れの加工費を含みません。概算と、送料込みの規格品価格をそのまま横に並べず、同じ範囲の正式な見積額にそろえてください。
作業時間は購入先への支払額ではありません。自社内で比較するための換算額として分けて記録します。
短期と長期では、同じ価格差でも判断が変わる
以下は説明用の架空例です。一台に一枚を使い、規格品と別注品がともに必要な被覆・固定を満たすと仮定します。税抜の納入額は規格品18,000円、別注品27,000円。送料・加工費などを含む同じ範囲の価格とします。作業者一人が一回の掛け外しに使う時間を規格品5分、別注品1分、社内の時間換算を2,000円/時と仮定します。これは当社の見積価格、実際の作業時間、改善実績ではありません。
比較する式は、納入額+(一回の取扱分数÷60)×時間換算額×使用回数です。たとえば3か月に24回使う設定では、規格品18,000+5÷60×2,000×24=22,000円、別注品27,000+1÷60×2,000×24=27,800円となり、規格品の換算総額が5,800円低い計算です。
同じ一枚を一年に96回使う設定では、規格品は34,000円、別注品は30,200円です。この仮定では、納入額の差9,000円に対し、一回当たり4分の差が積み重なり、68回目から別注品の換算総額が小さくなります。実際に一回4分短くなると示したものではありません。 取扱時間、回数、作業者数、時間単価が変われば結果も変わります。
| 比較期間・回数 | 規格品:納入額+作業換算 | 別注品:納入額+作業換算 | この仮定で小さい額 |
|---|---|---|---|
| 3か月・24回 | 18,000+4,000=22,000円 | 27,000+800=27,800円 | 規格品が5,800円低い |
| 1年・96回 | 18,000+16,000=34,000円 | 27,000+3,200=30,200円 | 別注品が3,800円低い |
数字は計算方法を示す架空値です。実際の購入費、時給、作業短縮、耐用期間を示しません。
正式見積と現場の記録で、仮定を置き換える
この試算は、期間内に一枚を使い続け、交換・補修・保管・廃棄の費用を含めない簡略例です。実際に交換が必要なら、その時期と必要枚数を含めて計算し直します。現場の時間を費用へ換算しても、給与の支払額がその分減ると決まるわけではありません。購入費と現場の作業負担を見比べるための指標です。
候補を決める前に、規格品と別注品の品番・完成寸法・生地・加工、必要枚数、納品先、使用開始日をそろえて正式見積を取ります。現場では同じ動作の時間と作業者数、見込む使用回数を記録します。適合しない候補は除き、判断に足りない時間や耐用条件は未確認として残してください。
現行シートと車両・積み荷の写真、必要な完成寸法、余る箇所、枚数と使用頻度が分かれば、法人向けの資材調達相談やお問い合わせからご相談いただけます。規格品の取扱い、別注の加工可否、正式価格と納期は品番・条件ごとに確認します。






