複数台のトラックシートを同じ倉庫に置くと、同じ色でも寸法やハトメ位置が違い、取り違えることがあります。社名を大きく入れていても、どの車両用かは分かりません。車両番号とシート一枚ごとの番号を分け、対応表に仕様と保管場所を記録すると、交換や予備の払い出しを追いやすくなります。表示の位置は、畳んだ状態と広げた状態の両方で読めるか確認して決めます。
以下のV-21・V-22・V-31の3台とシートSH-101~105は説明用の架空例です。番号の付け方や表示方法は当社商品の標準仕様を示しません。
車番とシート固有番号を別の欄にする
V-21とV-22は、完成寸法とハトメ位置を確かめた結果、同じ「仕様甲」を使えると仮定します。V-31は固定位置が異なる「仕様乙」です。車種名や色が同じでも、使えるシートを自動で共通にしません。ミスミの技術資料も、同じ種類のトラックでも荷台寸法が異なる場合があるため実測を確認するよう案内しています。[1]
ここで車両番号は使う先、シート固有番号は一枚の現物、仕様番号は使える条件を示します。例えばSH-101をV-21に割り当て、予備のSH-104は仕様甲として保管します。SH-104がV-22にも使えるのは、現車の寸法・固定条件まで確認できた場合に限ります。
| 車両番号 | シート固有番号 | 仕様 | 状態・保管場所 |
|---|---|---|---|
| V-21 | SH-101 | 甲 | 使用中・V-21に搭載 |
| V-22 | SH-102 | 甲 | 使用中・V-22に搭載 |
| V-31 | SH-103 | 乙 | 使用中・V-31に搭載 |
| 未割当 | SH-104 | 甲 | 予備・棚Aの2段目。使用先は確認後に決定 |
倉庫の棚にも「仕様甲/SH-104」と示し、持ち出し時にシートの番号と台帳を照合します。J-Net21は在庫場所を特定して表示し、品目ごとの入出荷を継続的に記録する管理方法を示しています。[2] 番号の付け方は、社内の車両・資材台帳と照合できる形にそろえます。
図を拡大して見る。車両・シートの番号と仕様甲・乙は架空です。
会社名の表示と、払い出し用の識別表示を分ける
会社名やロゴは対外的に見せる表示です。一方、SH-101のような小さな管理番号は、倉庫と車両の担当者が現物と台帳を照合するための表示です。武田商会は、同社のトラックシート加工例として社名や車番の文字入れを案内しています。[3] 管理番号の表示方法と加工可否は、生地や使い方に合わせて個別に確認します。
最初に前後・表裏を定め、シートを広げた図と、車両に掛けた写真に番号を置きたい候補位置を記します。次に普段どおり畳み、倉庫で番号を見つけられるか確認します。表示が折り目に隠れる、ハトメ・補強・縫い目と重なる、使用時の接触部に入る場合は位置を見直します。文字の大きさ、表示の方法や耐久性、生地との相性は製作先へ相談します。
| 表示・記録 | 置く場所の候補 | 決める前の確認 |
|---|---|---|
| 社名・ロゴ | 装着時に見せたい面 | 表記・向き・大きさ・加工費 |
| SH-101などの固有番号 | 広げたときと保管時に読める候補位置 | 折り目・補強・固定点との重なり、加工可否 |
| 保管棚の表示 | 仕様別の棚と予備品の位置 | 現物番号と台帳の場所が一致するか |
| 台帳の対応欄 | 車両・シート・仕様・状態を一行で管理 | 払い出しと返却のたびに更新する担当 |
番号が読めなくなったときに、色や見た目だけで別の車両へ回さないことも決めておきます。写真、前回注文記録、完成寸法と固定位置を確認し、現物が特定できるまで台帳を「確認中」にします。
交換したら、車番ではなくシート固有番号を新しくする
例えば10月3日にV-21用のSH-101を交換し、新しいSH-105を受け取ったとします。V-21という車両番号はそのまま、SH-101は使用終了、SH-105を新たにV-21へ割り当てます。新しいシートに古いSH-101の番号を再使用すると、修理履歴や使い始めた日を区別できません。
| 記録時点 | V-21に割り当てる現物 | 旧SH-101の状態 | 確認すること |
|---|---|---|---|
| 交換前 | SH-101・仕様甲 | 使用中 | 現物の表示と台帳を照合 |
| 10月3日の交換時 | SH-105・仕様甲を候補にする | 使用終了として隔離・記録 | 新品の完成寸法・固定位置・表示を確認 |
| 使用開始後 | SH-105・仕様甲 | 履歴として残す | V-21に合うと確認した担当と日付を記録 |
SH-105が届いた時点で即「使用中」にはせず、受入れた現物の仕様とV-21の固定条件を確認します。車両を入れ替えたり架装を変えたりした場合も、同じ車番のままシートを流用できるとは限りません。仕様甲の予備SH-104を使うなら、どの車両に、いつ、誰が確認して渡したかを追記します。
図を拡大して見る。番号と日付は架空。旧番号は新しいシートに再利用しません。
番号付きシートの発注前に、表示案と管理表を合わせる
注文時には、車両ごとの完成寸法・生地・ハトメ・補強に加え、シート固有番号をどの面のどこに表示したいかを一枚ごとに示します。「仕様甲を3枚」だけでは、SH-101、SH-102、SH-104をどう区別するか伝わりません。表示を製作側で行うか、納品後に社内で管理表示を付けるか、方法と位置、費用を確認します。前後・表裏と表示位置を示した案を承認し、受入れ時に番号が台帳・納品明細と一致するか見ます。
当社のトラックシート商品ページには、社名・ロゴ・名入れ、完成寸法、生地、加工の相談項目があります。管理番号を入れられる方法や位置は案件ごとに確認します。お問い合わせには車両一覧、各車両の仕様とシート枚数、使う番号、表示したい位置の図と写真、保管方法、希望時期を添えてください。番号と仕様を分けておけば、次の交換でもどの現物を更新するか明確になります。
参考資料・出典
- ミスミ「トラックシートの特長と耐用期間の目安」(2026年9月26日確認)。同じ車種でも荷台寸法が異なる場合と実測の確認について参照。
- 中小企業基盤整備機構 J-Net21「現場での在庫管理の方法と、適正な在庫量の考え方について教えてください。」(2026年9月26日確認)。保管場所の表示と品目ごとの入出荷記録について参照。車両・シート番号の体系を定めるものではない。
- 武田商会「トラックシート」(2026年9月26日確認)。同社の社名・車番の文字入れ加工例を参照。当社の加工可否は個別確認。






