本文へスキップ
COLUMN 資材選びのコラム

フレコンの全開口と投入口付きはどう選ぶ?

この記事の目次

フレコン上部の全開と投入口付きを、投入物・設備接続・充填後の閉じ方で確認する図

「上が広く開く袋なら投入しやすい」という理由で全開口を選んでも、充填後に口をどう閉じるか、設備の出口とどう取り合うかが未確認なら、次工程へ渡せません。反対に投入口付きなら、袋本体の容量は足りても、大きな塊が口を通らないことがあります。

上部形状は投入するものの最大の形と入れ方、設備の出口、充填後に求められる閉じ方を一組で見て決めます。全開口と投入口付きは袋の「上部」の違いです。底部の排出口や吊り部の選定は別に確認します。

まず、上部の「全開」と「投入口付き」を図面で区別する

大村商会のモデル一覧は、上部のオープン(全開)タイプと投入口タイプを分けています。前者は大きな廃材などを入れる例、後者は充填機のホッパーに合わせて投入口を作る例として掲載されています[1]。これは同社の製品説明であり、どちらか一方なら今回の内容物を安全に投入できるという判定ではありません。

「全開」の言葉だけで底部まで開くと誤解しないでください。注文図には、上部の開き方、底部の形、吊り部を別欄で記します。上部全開でも底部排出口付き・なしの違いがあり、逆に底部全開という別の呼び方もあります[1]。

フレコンの上部全開と投入口付きの構造を分け、底部の排出口とは別に確認する模式図

上部だけを比較する模式図です。実際の口径、カバー、ひも、底部の仕様は品番で確認します。 図を拡大して見る

内容物が通るかと、設備の出口が合うかを別に見る

手で大きな不定形物を入れるのか、固定設備の出口から粉粒体を流すのかで、必要な入口は変わります。内容物は平均的な大きさだけでなく、混じる大きな塊、袋の口へ入る向き、引っ掛かりやすい形を現場担当に聞きます。設備を使うなら出口の形と外寸、袋のどの高さに来るか、口と設備をどう合わせるかを設備担当に確認します。袋の投入口径だけを見ても、設備に装着できるとは限りません。

袋本体の大きさと入口の大きさも分けます。メディアインターナショナルの参考図面では、丸型MF1とMF4は本体サイズがともにφ1100×1100Hですが、上部の投入口サイズはMF1がφ1100×800H、MF4がφ500×500Hです[2]。MF1を「上部全開」と読み替える例ではありません。同じ本体寸法でも投入口の条件が違うことを示す他社例です。これらの数値を当社の取扱品や現場設備へそのまま当てはめません。

確認する対象 全開口を候補にするとき 投入口付きを候補にするとき
投入物 大きな塊・不定形物が開口から入るか 最も通りにくいものが口を通るか
供給方法 手投入や投入機の作業範囲と干渉しないか 設備出口の寸法・高さ・接続方法が合うか
袋の図面 上部がどこまで開くか、縁と吊り部の位置 投入口の径・高さ・位置、口の保持方法

この表で設備への適合や粉じん対策を確定しません。候補品番の図面と投入設備の資料を並べて、両方の担当者へ確認するための表です。

充填後の閉じ方は「全開」の名称から推測しない

上部が広いほど、充填後の口の扱いを先に決める必要があります。サンワウェブの現行品番002(旧型番N2)は、製品ページで「投入口全開・排出口なし」と表示されています[3]。この表示は入口と底部の区分です。充填後の閉じ方を決めるには、カバーや開閉ひもの有無・形状まで、候補品の現物と最新図面で確認します。同社の製品ページにも細部がロットで異なる場合があるとの注記があります。入口が全開という名称だけで、密閉性や搬送時の適合を判断しないでください。

一方、投入口付きは口をまとめやすそうに見えても、閉じ方は口の長さ・ひも・カバー・内袋など候補品によって異なります。受入先が求める荷姿、内容物の飛散や漏れに関する条件、移動中の口の状態を確認し、候補品番の閉鎖方法で対応できるか見ます。粉体だから投入口付きで必ず飛散しない、全開だから必ず搬送できない、といった判断はできません。

架空F-09の発注では、残る条件を明示する

説明用の架空現場F-09では、形が不揃いの破砕材を上から投入し、袋ごと次工程へ引き渡すとします。固定ホッパーは使わず、大きな塊の寸法と充填後に求められる口の閉じ方はまだ未確認です。この段階なら、上部全開を第一候補にして開口の広さを確認するのが自然ですが、閉じ方と搬出先の条件が合う袋を選べるまでは発注を確定しません。投入口付きも、最大の塊が通ることが確認できれば候補に戻ります。

架空F-09の投入対象、設備、充填後の閉じ方を決定済みと未確認に分ける発注メモ

F-09は説明用の架空例です。開口寸法、飛散防止、受入条件の適合を示しません。 図を拡大して見る

F-09が固定ホッパーでの充填へ変わるなら、出口の形・寸法と袋の投入口の取り合いが判断の中心になります。上部全開で設備に合わせられるか、投入口付きが必要かは、設備側と袋側の図面を照合して決めます。投入方式の変更を、上部の呼び名だけで処理しないことが大切です。

当社では、内容物・重さ、投入・排出、数量を伺って候補を確認します。取扱品はフレコンバッグ商品一覧から探せます。商品名だけで各品番の上部開口寸法や閉じ方までは確定しません。現行品の上部写真や品番、使用機器の条件をそろえる方法はフレコンバッグの選び方にまとめています。

お問い合わせでは、投入物の大きさ・状態、1袋の想定重量、設備出口の図面、現在の袋の上部写真、充填後に必要な閉じ方、必要数と時期をお知らせください。上部全開か投入口付きかを、実際の品番と工程に合わせて相談できます。

参考資料・出典

  1. 大村商会「フレコンバッグ モデル一覧」(2026年9月25日確認)。上部の全開・投入口付き、底部の別区分を参照。
  2. メディアインターナショナル「フレコンバッグ製品案内」(2026年9月25日確認)。MF1とMF4の本体・投入口サイズの参考図面を参照。
  3. サンワウェブ「フレコンバッグ002(旧型番N2)」(2026年9月26日確認)。投入口全開・排出口なしの区分と、細部の仕様に関する注記を参照。

関連するテーマから探す

すべてのタグを見る
コラム一覧へ戻る取扱商品を見る
電話する資材の相談・見積もり