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COLUMN 資材選びのコラム

ブルーシートの番手・厚さ・実寸の違い|用途に合わせた選び方

この記事の目次

「#3000ならどれも同じ厚さで、同じ期間使える」とは限りません。ブルーシートの番手は一定の大きさで見た質量の目安です。候補品を選ぶときは、品番を特定して厚さ・1枚の重さ、表示された規格寸法と仕上がり後の実寸、屋外での耐候資料、周囲の加工を別々に確認します。どれを優先するかは、覆う物、使う期間、掛け外しの回数で変わります。

当社の養生・その他シートの選び方では、用途に合う生地や加工の選び方を説明しています。ここではブルーシートに絞り、似た番手の表示を見たときにどの仕様を確かめるかを具体的に説明します。

ブルーシートの番手、厚さと重さ、実寸と使用条件を別々に確認する図

番手は厚さや使用年数を表す数字ではない

萩原工業の説明では、「#3000」は3.6m×5.4mの大きさで約3,000gとなることを基準にした番手表示です[1]。したがって、#3000と書かれた1.8m×1.8mの完成品が3kgという意味ではありません。また、同じ番手なら厚さ、1枚の質量、破れにくさ、耐候年数まで同じという意味でもありません。

番手が大きい製品は、一般に生地量が多い目安になります。ただし、実際の厚さは糸やコーティング、完成品の加工によって品番ごとに確認が必要です。厚さだけで、摩擦に耐えるか、毎日の掛け外しに向くか、何か月屋外に置けるかは決まりません。発注時には「#3000を何枚」とだけ伝えず、使用場所と必要な仕上がり寸法を添えます。

同じ#3000でも厚さ・実寸・耐候の目安が異なる

同じメーカーが掲載する二つの#3000を例にすると、違いが見えます。萩原工業のNEOシート#3000(Sタイプ)は、呼び1.8×1.8mに対し実寸が約1.72×1.70m、耐候の目安が約0.5年です[2]。同社の物性表では厚さ0.21mmとされています[3]。一方、ターピー エコフレンドシート#3000は同じ呼び寸法で実寸約1.78×1.77m、耐候の目安は約2年です[4]。物性表の厚さは0.22mmです[5]。

萩原工業の掲載例 NEOシート#3000 Sタイプ エコフレンドシート#3000
厚さ 0.21mm[3] 0.22mm[5]
呼び1.8×1.8mの実寸 約1.72×1.70m[2] 約1.78×1.77m[4]
耐候の目安 約0.5年[2] 約2年[4]
固定部 アルミハトメ[2] ジョイントホール[4]

この表では、萩原工業の2製品を例に、同じ番手でも確認する項目が複数あることを示しています。物性表の厚さもメーカーの代表測定値で、保証値ではありません[3][5]。耐候年数も現場ごとの使用期限や保証期間ではなく、日射、風、擦れ、張り方などの条件で変わります。数値と販売条件は、実際に購入する品番の最新資料で照合します。

表示寸法より、仕上がり後の実寸で覆えるか

ブルーシートは周囲を折り返してハトメなどを付ける製品があり、その加工によって実寸が表示の規格寸法より小さくなる場合があります。萩原工業は、呼び1.8×1.8mに対して実寸約1.7×1.7mとなる製品例を示し、加工方法によっては規格寸法と実寸が同じ「実寸仕上げ」もあると説明しています[6]。差をすべての製品で一律10cmと考えないでください。

例えば、幅1.75m以上を一枚で覆う必要があるなら、表のNEOシートの約1.72m幅はその条件に届きません。エコフレンドの約1.78m幅も、端を固定する余裕や対象物の高さが必要なら、そのまま採用できるとは限りません。覆う物の幅・長さ・高さ、垂らしたい長さ、結ぶ位置を先に測り、候補品の完成実寸とハトメ位置を照合します。複数枚を重ねる場合は、重ね代を含めた必要枚数を施工担当者と確認します。

ブルーシートの呼び1.8×1.8mと品番ごとの仕上がり実寸を比べる図

萩原工業の掲載例をもとに寸法表示の違いを示した図です。発注品の実寸は品番資料で確認してください。 図を拡大して見る

短期・掛け外し・屋外保管で見る資料を変える

一時的な床養生なら、まず必要な実寸、汚れや雨から守りたい範囲、作業後に外すかを確認します。何度も掛け外す資材カバーなら、厚さだけでなく、1枚の重さと扱いやすさ、擦れる場所、ハトメや固定位置を見ます。屋外で長く使うなら、候補品の耐候試験・使用条件と、風や摩耗を受ける場所を確認します。どの場面でも、番手だけから交換時期を決めません。

「UVシート」「遮光シート」という表示も目的を分けて読みます。萩原工業のUVメタリックシルバーシートは厚さ0.16mm、耐候の目安約3年、遮光率約99.9%を別々に示しています[7]。同社エコフレンド#3000の0.22mm・約2年という例と並べると、厚い方が必ず長く使えるとは言えません。耐候はシート自体の屋外劣化に関する目安で、遮光は覆う物へ入る光に関する性能です。遮光率の数字を紫外線の波長別遮蔽率や内容物保護の保証として読み替えず、必要なら対象品の測定資料を確認します。

短期養生、繰り返す掛け外し、屋外保管で確認するブルーシートの条件を分ける図

使い方から資料を選ぶための模式図です。特定品番の適合や使用期間を保証しません。 図を拡大して見る

品番を決める前に伝える四つの条件

当社の養生・その他シート案内に掲載のシートについて、覆う対象や使用場所に合わせてご相談を承ります。ブルーシートをご希望の場合は、候補品番の番手、厚さ、実寸、耐候資料、ハトメ位置、販売単位を確認します。

お問い合わせでは、①覆う物と守りたいもの、②屋内外・使用期間・掛け外し回数、③必要な完成寸法と固定位置、④必要枚数と使い始める時期をお知らせください。現在使うシートの品番や写真・仕様書があればフォームに添付できます。候補品の実寸・厚み・耐候資料を揃えてから、用途に合う規格と見積もりを確認します。

参考資料・出典

  1. 萩原工業「ブルーシートの番手『#3000』ってどういう意味?」(2026年9月25日確認)。番手の基準となる質量の説明を参照。
  2. 萩原工業「NEOシート#3000(Sタイプ)」(2026年9月25日確認)。実寸、耐候目安、周囲加工を参照。
  3. 萩原工業「NEOシート#3000物性表」(2026年9月25日確認)。厚さと代表測定値の注意を参照。
  4. 萩原工業「ターピー エコフレンドシート#3000」(2026年9月25日確認)。実寸、耐候目安、固定部を参照。
  5. 萩原工業「ターピーエコフレンドシート物性表」(2026年9月25日確認)。厚さと代表測定値の注意を参照。
  6. 萩原工業「規格サイズと実寸サイズ」(2026年9月25日確認)。周囲折返しと実寸仕上げを参照。
  7. 萩原工業「UVメタリックシルバーシート」(2026年9月25日確認)。厚さ、耐候目安、遮光率を参照。

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