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COLUMN 資材選びのコラム

シートの価格を実際に覆える面積で比較するには

この記事の目次

架空のシートA・Bを実寸、重なり幅、必要枚数と総額で比較する図

シートを一枚単価や「規格4m×5m」の面積だけで比べると、実際には端が足りず、追加購入が必要になることがあります。候補ごとの仕上がり実寸を確認し、並べる向きと重なり幅を引いた有効幅が、覆いたい範囲を満たすか先に計算すると、必要枚数と総額で比較できます。

以下は平らな資材置き場の6.8m×4.5mを覆う架空の例です。A・Bはいずれも説明用の架空品で、価格や実寸は当社取扱品の表示ではありません。ブルーシートをまとめ買いするときの梱包単位や送料を含む全体比較はまとめ買いの比べ方で扱います。本稿は重ねて並べたときに実際に覆える幅と追加枚数に絞ります。

規格寸法ではなく仕上がり実寸を置く

比較するA・Bはともに規格表示が4m×5mとします。ただし、架空の仕上がり実寸はAが幅3.5m×長さ4.7m、Bが幅3.6m×長さ4.8mです。Aは税別2,900円/枚、Bは税別3,300円/枚と仮定します。幅は2枚を横に並べる方向、長さは4.5mの対象と同じ方向にそろえます。対象の高さや垂らす長さはこの例に含めていません。

萩原工業は、シートの規格寸法と周囲加工後の実寸が異なる製品例を示しています。[1] 同社の実寸仕上げの製品には表示規格サイズと実寸が一致するものもあります。[2] 規格と実寸の差を全製品へ一律に当てはめず、候補の品番ごとの実寸表記を確認してください。A・Bの数値は両製品の実寸ではありません。

比較項目 架空A 架空B
規格表示 4m×5m 4m×5m
仕上がり実寸 幅3.5m×長さ4.7m 幅3.6m×長さ4.8m
一枚単価 税別2,900円 税別3,300円
二枚を並べるときの重なり 0.3mを仮定 0.3mを仮定

対象の寸法と必要な垂らし方を先に決める

この例で覆いたい範囲は、上から見た平面で幅6.8m×長さ4.5m、30.6㎡です。実際の資材山なら高さ、角の形、周囲に垂らす長さ、固定位置を含めて必要なシート寸法を決めます。上面の面積30.6㎡だけを現場での必要シート面積と呼ばないでください。ここでは計算の焦点を横方向の重なりにするため、対象を平面に限定しています。

当社の養生・その他シートの選び方では、用途に合わせた寸法・加工の確認項目を紹介しています。実案件ではこの条件を先に決め、製品の実寸と照合します。

重なりを引いた幅を計算する

2枚のシートを横に並べ、境目で0.3m重ねると仮定します。有効幅=1枚の実寸幅×枚数−重なり幅×境目の数です。2枚なら境目は1か所なので、Aは3.5×2−0.3=6.7m、Bは3.6×2−0.3=6.9mとなります。長さはA4.7m、B4.8mで、どちらもこの例の4.5mを上回ります。

二枚の配置 A B
実寸幅×2 3.5×2=7.0m 3.6×2=7.2m
境目1か所の重なり −0.3m −0.3m
有効幅 6.7m 6.9m
必要幅6.8mとの比較 0.1m足りない 0.1m余る
対象長さ4.5mとの比較 実寸4.7m 実寸4.8m

Aの2枚は、有効面積だけ計算すれば6.7×4.7=31.49㎡で、対象の30.6㎡より大きく見えます。しかし必要幅6.8mに届かないため、対象の長方形をその配置で覆えません。 面積の大小だけでなく、幅と長さの両方を確認する理由です。Bの2枚は有効幅6.9m、有効面積6.9×4.8=33.12㎡となり、この平面例では寸法上の候補です。重なり0.3mで必要な性能や固定が得られるかは別の確認です。

架空シートAの2枚は重なり0.3m後に幅6.7mで不足、Bの2枚は6.9mで必要幅6.8mを満たす比較図

図を拡大して見る。同じ規格表示でも、仕上がり実寸と重なりで必要枚数が変わる例です。

面積単価だけでは枚数不足を見落とす

2枚での価格を、重なり後の有効面積で割ると、Aは5,800円÷31.49㎡≒184円/㎡、Bは6,600円÷33.12㎡≒**199円/㎡**です。この見方ならAが安く見えます。しかしAの2枚は幅が足りません。必要な形を覆えない構成の円/㎡を、採用候補の安さとして使わないことが重要です。

Aを3枚に増やし、境目を2か所とも0.3m重ねると、有効幅は3.5×3−0.3×2=9.9mです。対象幅6.8mは超えますが余りも大きくなります。切る・折る・固定する方法は製品と現場条件で確認します。Bは2枚のまま幅6.9mです。Aに大きい一枚物や別サイズがあるなら、3枚案と併せて見積もる価値があります。

追加一枚と境目の費用を含めて比べる

この例では境目の固定材料と作業相当を1か所400円、共通送料を500円と仮定し、すべて税別で比較します。実際の重ね幅、接合方法、費用ではありません。Aの3枚は商品8,700円+境目2か所800円+送料500円=10,000円。Bの2枚は商品6,600円+境目1か所400円+送料500円=7,500円です。この平面例で30.6㎡を覆うための総額はBが2,500円低くなります。

費用項目・税別 A:3枚 B:2枚
シート本体 2,900×3=8,700円 3,300×2=6,600円
境目の費用 400×2=800円 400×1=400円
共通送料 500円 500円
仮の総額 10,000円 7,500円
対象30.6㎡当たり 約327円/㎡ 約245円/㎡

不足分の小片を継ぎ足す場合でも、重なり・固定位置・雨や風への条件を無視して面積だけ足しません。材料の切り出し、追加の境目、施工時間、廃材が増える可能性があるため、製作・施工側へ方法と費用を確認します。A・Bの性能が同等であることも、この計算からは分かりません。

架空A三枚とB二枚で商品代、境目費用、送料をそろえて総額一万円と七千五百円を比べる図

図を拡大して見る。不足時に一枚増やす費用と境目を、単価と分けて記録します。

発注前は性能と見積条件も同じ表にそろえる

価格比較が成り立つのは、覆う目的に必要な生地性能、使用期間、ハトメや周囲加工、取り扱い方を満たす候補同士の場合です。雨を避けたい、通気を確保したい、何度も外すなど条件が違えば、面積と価格だけで選べません。製品の実寸の許容差、梱包単位、切断・接合の対応、送料、税、納期を同じ見積表へそろえます。

養生・その他シートのガイドで用途と寸法・加工の確認項目を整理し、候補の実寸と数量を相談してください。この例の0.3mの重なりは一般的な施工基準ではなく、計算用の仮定です。

実寸と配置図を添えて相談する

覆う対象の幅・長さ・高さ、必要な垂らし方、固定位置、屋内外と使用期間、候補品の規格・仕上がり実寸、並べ方と希望の重なり、必要数量・納品先をまとめます。お問い合わせから配置図と写真をお知らせください。候補ごとの性能、実寸、販売単位、接合・固定の方法、商品代と送料を個別に確認してから総額を比べます。

参考資料・出典

  1. 萩原工業株式会社「規格サイズと実寸サイズとは」:周囲加工によって規格寸法と実寸が異なる製品例。確認日:2026年9月26日。架空A・Bの実寸や価格を示さない。
  2. 萩原工業株式会社「UVブルーシート」:表示規格サイズと実寸が一致する同社製品例。確認日:2026年9月26日。架空A・Bの性能を示さない。

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