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COLUMN 資材選びのコラム

複数台のトラックシートを揃える方法|共通仕様と車両別仕様の分け方

この記事の目次

複数台のトラックシートを、車両ごとの確認から共通仕様と別仕様に分ける考え方

トラックシートを複数台分まとめて注文するなら、最初に揃えるのはシートの寸法ではなく、仕様を決めるための確認項目です。車両ごとに荷台・積み荷・留める位置を確かめ、同じ完成寸法と固定条件で使えるものだけを同一仕様として数えます。生地や色を共通にするかは、その後に使い方を照らして決めましょう。

同じ車格でも、完成寸法は車両ごとに確認する

「2t車が3台だから同じシートを3枚」とは決められません。同じ車格でも車種や架装で荷台寸法が異なることがあり、積み荷をどこまで覆うかでも必要なシートの大きさが変わります[1]。現行のシートが付いていても、後から交換した車両や荷台の仕様が変わった車両には、その寸法をそのまま移せません。

各車両には管理番号を付け、少なくとも荷台の寸法、普段の積み荷の高さ・形、シートの垂らし方、留める位置を記録します。そのうえで、平らに広げたときの外端から外端までの完成シート寸法を決めます。荷台の寸法と注文するシートの寸法は別です。測る場所から整理したい場合は、トラックシートの採寸方法を確認してください。

ハトメの位置や補強も、固定する箇所と擦れる箇所に合わせて確認します。完成寸法が同じでも、留め方が異なれば同一仕様として扱えるとは限りません。ハトメ位置・補強の考え方は別の記事で詳しく説明しています。

共通にする条件と、車両別に残す条件を分ける

車両別の記録ができたら、次の二段階で仕様を整理します。

整理する項目 共通化を考える条件 車両別に残す条件
生地・色 同じ用途・使用環境で、必要な扱いやすさなどが一致する場合 積み荷や使い方が異なり、必要な生地が変わる場合
完成シート寸法 覆う範囲と垂らす長さを確認し、縦・横とも同じ場合 荷台や積み荷の高さ・形が異なる場合
ハトメ・固定 留める位置、間隔、使う固定具が同じ場合 留め具の位置や固定方法が異なる場合
補強 擦れる位置や必要な加工が同じ場合 接触箇所や傷み方が異なる場合

生地や色を揃えると、仕様の管理はしやすくなります。ただし、そこだけ一致しても完成寸法や固定位置が違えば別仕様です。逆に完成寸法が同じでも、用途に必要な生地が異なれば一つの仕様に混ぜません。比較表の各欄に「同じ」「異なる」「未確認」を入れ、未確認の欄が残った車両は数量へ合算する前に確かめます。

3台を2仕様に分ける例

次は説明用の架空例です。実車の測定値や当社商品の規格を示すものではありません。A車とB車は、覆う範囲、完成寸法、固定位置、生地が確認の結果すべて一致し、C車だけ完成寸法と固定位置が異なると仮定します。

車両 完成シート寸法(縦×横) 生地・色 固定条件 発注上の仕様
A車 3,400×2,400mm 共通 A車とB車で同じ 仕様①
B車 3,400×2,400mm 共通 A車とB車で同じ 仕様①
C車 3,600×2,600mm 共通 A車・B車と異なる 仕様②

架空のA・B・C車について、完成寸法と固定条件を見比べ、A・Bを仕様①、Cを仕様②へ分ける表

各車両に1枚ずつ用意するなら、見積もりの明細は「仕様①を2枚、仕様②を1枚」です。「共通の生地で3枚」とだけ伝えると、異なる寸法と固定条件が明細に残りません。予備を追加する場合も「シートを1枚」ではなく、どちらの仕様の予備かを指定します。社内の保管表にも仕様番号と使える車両番号を一緒に記すと、交換時に取り違えにくくなります。

この例はA車とB車の現物確認が済んでいることが前提です。縦・横が同じという記録があっても、ハトメ位置を確認してから同じ仕様にまとめます。

増車・更新のときは、以前の仕様に合うか確かめる

新しい車両が入ったら、既存の仕様①・②のどちらかに自動で割り振らず、同じ項目を確認します。車両の呼び名が同じでも、荷台や積み荷、固定箇所が合わなければ別仕様にします。現行シートを使えるか試す場合は、余裕のある部分と足りない部分、留め具が届く位置を確認し、無理な張り方を前提にした共通化は避けます。

反対に、寸法や加工の記録が古く、同じ仕様か判断できない車両があるなら、先にその車両を確認します。必要に応じて少数から使用感を確かめ、その結果を残りの発注に反映する進め方もあります。商品の販売単位、価格、納期は仕様ごとに見積もりで確認してください。

見積もりは「仕様ごとの枚数」で依頼する

相談の際は、車両の一覧と、共通化したい条件・車両別に残したい条件を一緒に伝えると、確認が進みます。たとえば上の架空例なら、次のように整理します。

架空の3台分を仕様①2枚・仕様②1枚の二つの明細にまとめ、未確認事項を添えて見積もる流れ

  • 仕様①:A車・B車用、完成寸法3,400×2,400mm、固定条件は同じ、2枚
  • 仕様②:C車用、完成寸法3,600×2,600mm、固定条件は別、1枚
  • 共通にしたい生地・色と、各車両で使用する時期
  • 各車両の写真、現行シートの仕様や図面、固定箇所の情報
  • 不明な寸法・加工、予備の要否と対象の仕様

トラックシートの商品ページでは、完成寸法・枚数・生地・加工を確認できます。概算金額には送料などが含まれないため、複数仕様を合わせた正式な金額と納期は条件を示して確認してください。法人向けの複数台分のシート相談では、車両ごとの寸法と枚数を基にまとめて見積もりを相談できます。情報が揃っていない場合も、分かる範囲の車両一覧と写真を添えてお問い合わせください。

参考資料・出典

[1]株式会社ミスミ「トラックシートの特長と耐用期間の目安」。「トラック参考荷台サイズ」「ここポイント!」の車種・荷台寸法、実測、仕上寸法に関する記載を参照(2026年9月25日確認)。

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