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COLUMN 資材選びのコラム

メッシュシートの端部加工を比べるポイント

この記事の目次

コンテナメッシュシートの縁、ハトメ周囲、容器との接触点を分けて確認する図

コンテナ用メッシュシートの縁がほつれ、ハトメの近くも傷んでいるとき、「厚い縁に変えればよい」と一括りにすると、必要な固定方法まで変わってしまうことがあります。縁の仕上げ、ハトメを支える周囲、容器と擦れる場所を分けて確認し、候補の生地ごとに可能な加工を聞くのが出発点です。加工名だけで寿命や適合を決めず、現行品とどこを変えたいかを示しましょう。

端部加工は「縁の作り」と「固定の仕方」を組にして比べる

メッシュの端部には、切断面のまま、折返し、折返しに芯ロープを入れる、ハトメを付けるなど、異なる構成があります。萩原工業のストロングメッシュシート注文ページは、同社品の周囲加工として、切りっぱなし、折返しのみ、折返し+ハトメ、絞りロープなどを分けています。同ページでは切りっぱなしを選んだ場合にハトメを付けられないとも案内しています[1]。これはその商品で選べる組み合わせです。

端部の候補 固定との関係で先に確認すること 見積もりで聞くこと
切断面のまま その品番で端をどのように扱う仕様か。ハトメ等を付けられるか 端の仕上がりと現場用途への適合、許される固定方法
折返し、ハトメなし 何で周囲を保持するのか。端の幅が完成寸法にどう含まれるか 折返しの構成、芯材の有無、固定部の作り
折返し+ハトメ ハトメの位置と容器側の固定具、ゴム・ロープの対応 金具の種類・穴径、周囲の補強、位置指定の可否
周囲ロープや絞りロープ ロープを引く箇所と、ハトメ併用の有無 ロープの通し方と端部構造、現行固定具との適合

マルヤマキャンバスのコンテナ用製品例では、ハトメなしで周囲ロープを引くネットと、芯ロープ入りでハトメ付きのメッシュが別に掲載されています[2]。ロープ入りならハトメ不要、またはハトメ付きならロープ不要と一律には言えません。 製品ごとの構成を確かめてから、今の容器への付け方と比べます。

メッシュシートの切断面、折返し、芯ロープ、ハトメを部材別に示す概念図

部材の有無を比べるための概念図です。特定商品の断面・強度・推奨加工を示しません。 図を拡大して見る

ほつれた縁と、ハトメ周囲の傷みを分けて記録する

端に沿ったほつれと、ハトメ穴の周囲の伸びは、写真に写す範囲も相談する加工も異なります。架空のメッシュシートM-16では、左前の長辺の縁にほつれE1、同じ長辺のハトメ近くに生地の伸びH1が見つかったとします。E1とH1が同じ原因かどうかは分かりません。全体、E1の表裏、H1の金具と周囲、隣の正常に見える部分を別々に撮ります。

E1では、現行の端が切断面なのか折返しなのか、縫製・溶着の有無、芯ロープやテープが見えるかを確認します。H1では、金具自体、生地穴の形、裏側の当て布や折返しとの位置関係を見ます。傷んだ箇所を引っ張って確かめるのではなく、現物の状態を残して製作先へ相談します。縁を折り返す案だけでH1が改善するか、ハトメを増やすだけでE1が改善するかは決められません。

生地の候補、ハトメ#28・#32、穴の位置・間隔、ゴムバンド、補強の相談項目はコンテナメッシュシート商品ページにまとめています。当社では、候補生地を特定したうえで、標準の端部構造とE1/H1に対応する加工の可否を確認します。

擦れる場所は、シートと容器の両方に同じ番号を付ける

縁の傷みが左前に集中しているなら、シートだけでなく、掛けた状態で近くにあるコンテナの角・上縁・扉金具・固定具も撮ります。M-16のE1/H1と、接触していそうな容器側の位置を図に対応させます。ただし、写真で近いことと、その部材が損傷原因だったことは同じではありません。荷姿、掛け外しの方向、固定に使うゴム・ロープの状態も記録し、容器担当と製作先で確認します。

M-16の記号 現状として残すもの まだ確認していないこと 製作先へ聞くこと
E1:左前の長辺の縁 ほつれの位置・範囲、表裏、縁加工が見える写真 角・縁との接触、現行の芯材、発生時の掛け方 候補品番での端の仕上げと、その場所の擦れへの対応
H1:同じ辺のハトメ近く 金具、穴、生地・裏側の状態、対応する固定具 金具周囲の補強、固定方向、E1との関係 ハトメ位置・周囲補強の見直しが必要か
容器側の対応位置 角・上縁・フックの写真と、シートを掛けた状態 実際にどこが接触し、どのときに傷むか シート側加工と容器側点検をどう分けるか

架空M-16の縁のほつれE1とハトメ近くの伸びH1、容器側の接触候補を分けた相談図

E1とH1は架空の観察例です。図は位置を対応させるもので、原因を確定しません。 図を拡大して見る

加工候補は、同じ生地・寸法・固定条件で回答を比べる

見積もりでは「もっと強い縁」とだけ書かず、現行品の品番・完成寸法、E1/H1の写真番号、容器の開口と固定具、使用場面、必要枚数を渡します。そのうえで、候補品番ごとに端の断面構成、ハトメを支える層、E1/H1に対応できる加工、完成寸法への影響を聞きます。変更案でゴム・ロープや固定位置を変えるなら、付属品と作業方法も一緒に確認します。

関連するハトメと補強加工の発注ガイドは、金具の穴径・中心位置と補強目的を整理する際に参照できます。M-16では、その図面に加えて、メッシュの端がどの構成で作れるかを品番別に回答してもらうことが必要です。加工名が同じでも、生地や製作先が違えば同じ構造・価格・納期になるとは限りません。

端部の候補を比べたい場合は、E1/H1と容器側の写真、現在の固定方法、困っている場面をお問い合わせへお知らせください。現行仕様と変更したい点を分けて、候補生地と加工の可否、正式な見積もり・納期を確認します。

参考資料・出典

  1. 萩原工業公式オンラインショップ「ターピー ストロングメッシュシート」(2026年9月25日確認)。同社品の周囲加工選択肢、切りっぱなし時のハトメ不可、折返し部のPPロープの案内を参照。
  2. マルヤマキャンバス「コンテナ用ネット・メッシュ・シート」(2026年9月25日確認)。同社のハトメなし・周囲ロープのネットと、芯ロープ・ハトメ付きメッシュ、内巻きテープの例を参照。

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