フレコンを週末にまとめて回収する現場では、今週使う空袋の枚数と、回収まで置いておく満袋の数を別々に数えます。回収車が来ても、その満袋を次週の空袋在庫に足すことはできません。まず日別の使用予定を並べ、空袋の納入日と満袋の回収日を重ねて、両方の置き場を確認しましょう。
ここでは架空の現場S-12を使い、週12袋を月曜・水曜・金曜の3回に分けて納入する例を示します。実際の必要枚数や配送日数、回収能力を保証する数字ではありません。
日別の使用数を先に並べる
「週に12袋」とだけ伝えると、週の途中で何枚必要になるかが見えません。S-12では同じ仕様の袋を月曜2枚、火曜3枚、水曜2枚、木曜3枚、金曜2枚使うと仮定します。月曜朝に5枚、水曜朝に5枚、金曜朝に2枚届けば、各日の作業開始前に空袋があるという計算です。到着時刻や受入確認に必要な時間は別途確かめます。
| 曜日 | 当日使う空袋 | 作業開始前に届く空袋 | 作業後の空袋残数 | 作業後の回収待ち満袋 |
|---|---|---|---|---|
| 月曜 | 2枚 | 5枚 | 3枚 | 2袋 |
| 火曜 | 3枚 | 0枚 | 0枚 | 5袋 |
| 水曜 | 2枚 | 5枚 | 3枚 | 7袋 |
| 木曜 | 3枚 | 0枚 | 0枚 | 10袋 |
| 金曜 | 2枚 | 2枚 | 0枚 | 12袋→夕方回収後0袋 |
この表は、月曜の作業前に回収待ちの袋が0袋で、金曜の作業後に12袋すべてを予定どおり回収できるという仮定です。金曜夕方の回収が延期されれば12袋はそのまま残ります。翌週の作業を同じ表で続ける前に、回収の再予定と置き場を確認する必要があります。
在庫管理では品目ごとの置き場を定め、入出庫を記録して現在数を把握することが基本とされています。[1] この例でも、使用予定の「12」と現物の空袋数を毎日照合します。袋の形状や容量が違う場合は、合計枚数だけにせず品番別に記録してください。当社のフレコンバッグの選び方では、内容物や投入・排出方法、設備との関係から仕様を確認する順番を紹介しています。
空袋の置き場と回収待ちの置き場を分けて確認する
S-12では、説明のために「折り畳んだ未使用袋を最大5枚置ける場所」と「満袋を最大12袋置ける場所」が別にあるとします。月曜朝・水曜朝の納入は各5枚なので、空袋置き場の上限内です。一方、満袋は日ごとに2、5、7、10、12袋と増え、金曜の回収直前が最大12袋です。
図を拡大して見る。S-12の架空条件。金曜夕方の回収が成立した場合の推移です。
「5枚分」「12袋分」は数量の仮定で、実際の床面積や安全な配置を示しません。満袋の寸法と重量、内容物、搬出経路、車両の積込位置、空袋の保管方法を現場で確認してください。メディアインターナショナルの取扱情報も、フレコンを水分や日光、悪天候から保護し、保管・輸送に使うパレットの状態を確認するよう案内しています。[2] 数が収まるだけで保管条件が適切とは判断しません。
金曜に回収されるのは内容物を入れた袋です。この例では回収した袋が空袋として戻る前提を置きません。再使用・返却を計画に含める案件なら、袋の種類、返却日、点検と使用可否を別途確認し、確定するまで新しい空袋の在庫には加えないでください。同社は使用前の各部点検や、再使用する場合の点検にも触れています。[2]
週12枚を、必要な日に届く数量へ分ける
S-12の基準計画は使用予定12枚、納入予定5+5+2=12枚です。「週12枚を一括発注すること」と「12枚を月曜に一括納入すること」は違います。空袋置き場の上限が5枚なら、この例では分納の可否とそれぞれの到着日を相談します。分納できない、金曜朝までの納入が難しいと分かったら、この表は成立しません。置き場、納入方法または作業日程を組み直します。
| 確認項目 | S-12で伝える条件 | 回答を受けて決めること |
|---|---|---|
| 袋の仕様 | 同一仕様を週12枚。内容物、1袋の予定量、投入・排出方法を提示 | 候補品と必要な数量単位 |
| 納入日 | 月曜朝5枚、水曜朝5枚、金曜朝2枚を希望 | 分納可否、受入可能な時刻、各便の到着見込み |
| 空袋置き場 | 同一仕様の折り畳み袋を最大5枚と仮定 | 梱包単位と現物の寸法、屋内保管条件 |
| 回収日 | 金曜の作業後に満袋12袋を回収する想定 | 実際の集荷時刻、回収可能数、延期時の連絡先 |
袋の注文確定期限や各便の配送日数は、商品・数量・納品先によって変わります。回収日から単純に逆算して発注日を決めず、空袋が必要な各作業日の前に届くかを今回の条件で確認してください。納入便と回収便が同じ日に重なる金曜は、荷受けと搬出ができる時間帯も現場で調整します。
水曜に2袋増えたら、袋と回収の両方を再計算する
水曜に予定外の作業で2袋増えると、週の使用数は12+2=14枚です。月曜から水曜までの納入は10枚、使用は月曜2+火曜3+水曜4=9枚なので、水曜作業後に残る空袋は1枚。木曜に3枚必要なため、木曜の作業前に空袋が2枚不足します。金曜朝の予定納入2枚を前倒しできても、金曜分が改めて必要になるので、週全体の納入予定は2枚増やす必要があります。
満袋も水曜9、木曜12、金曜14袋へ増えます。S-12で仮定した満袋置き場は12袋分なので、金曜の回収を待つだけでは2袋分を超過します。木曜の作業後に少なくとも2袋を追加で回収でき、残る10袋と金曜の2袋を金曜夕方に回収できるなら、数量上は12袋以内です。ただし追加回収の実施、積込場所や車両の受入条件が確認できて初めて成り立ちます。
| 変更の連絡先 | 伝える数字 | 確認したい回答 |
|---|---|---|
| 袋の調達先 | 水曜に2枚追加、木曜作業前の不足2枚、週計14枚 | 同じ仕様の2枚をいつ届けられるか。金曜便への影響 |
| 回収の担当先 | 木曜作業後12袋、金曜作業後14袋の見込み | 木曜に2袋以上の追加回収が可能か。金曜便の回収数 |
| 現場の受入担当 | 空袋・満袋の置き場、荷受け・搬出可能な時間 | 臨時便の動線、仮置き場所と作業順序 |
図を拡大して見る。追加配送と追加回収は仮定ではなく、関係先からの回答で確定します。
追加回収が難しい場合は、回収日や作業日、適切な別の保管場所を再調整します。「予備の空袋を2枚持つ」だけでは満袋の置き場不足を解決できません。逆に回収枠だけ増やしても、木曜の空袋不足は解消しません。
相談時は日別の予定と未確定の便を一緒に伝える
当社へフレコンを相談する際は、内容物、1袋の予定量、現用袋の品番・写真、投入・排出方法、使用設備に加えて、曜日ごとの使用枚数、納入希望日、空袋の置き場をお知らせください。フレコンバッグの商品一覧で候補を見ながら、今回の仕様と数量、分納の可否を確認します。
満袋の回収日、回収可能数、延期時の連絡先は、回収を担当する事業者・社内担当と別に確かめてください。注文数を決める前に、空袋の納入予定と満袋の回収予定を一枚の表に重ねると、不足する日と置き場を確認できます。条件がまだ決まらない場合も、お問い合わせへ確定事項と未確定事項を分けてお送りください。今回の袋の候補、数量、納入の相談事項を整理します。
参考資料・出典
- 中小企業基盤整備機構 J-Net21「現場での在庫管理の方法と、適正な在庫量の考え方について教えてください。」:置き場の明確化、入出庫記録、現在在庫に基づく計画の考え方。確認日:2026年9月26日。
- メディアインターナショナル株式会社「フレコンバッグの知識」:使用前・再使用時の点検、保管・輸送時の水分、日光、悪天候、パレットの注意。確認日:2026年9月26日。






