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COLUMN 資材選びのコラム

内袋付きフレコンの寸法を決めるときの確認点

この記事の目次

内袋付きフレコンについて外袋・内袋・投入排出設備の三つの寸法を照合する図

今使っているフレコンに内袋を追加したいとき、「外袋は直径1,100mmだから、内袋も幅1,100mmで」と発注すると、寸法の意味がずれます。外袋の直径と、平らに置いた内袋の幅(折径)は別の寸法です。さらに内袋の長さは、胴体だけでなく投入口・排出口の形状と閉じ方で変わります。

外袋の本体・口部、内袋の厚さ・折径・長さ、投入・排出設備の接続条件を同じ図面で確認するのが先です。この記事はその照合に絞ります。内袋を付ける目的と外袋の種類から整理する場合は、まず当社のフレコンバッグの選び方をご覧ください。

外袋の直径を、内袋の「幅」に写さない

外袋の本体寸法は、丸型なら直径×高さ、角型なら幅×奥行×高さで表すことが多い寸法です。一方、筒状の内袋の幅は、フィルムを平らにしたときの折径で表します。鈴与マタイは丸型の外袋が直径1,100mmの例で、外袋の折径を「1,100×3.14÷2=1,727mm」と計算し、内袋をセットする余裕を考慮した幅の例として約1,900mmを示しています。[1] 1,100mmと1,900mmは同じ測り方の数字ではありません。

この約1,900mmは同社の説明例です。どの直径1,100mmの外袋にも使える規格値ではありません。角型、隔壁付き、ボトル形の内袋などは、胴体の形や装着方法が異なります。既存袋の品番・図面を渡し、候補の内袋がどの状態で測った幅なのか、胴体と底の角に収まるかを製作先に確認します。外袋の表示容量や「1t用」だけでは、内袋の折径は決まりません。

長さは投入口から排出口までの形で変わる

同じ直径・胴体高さでも、排出口のない全開口の外袋と、投入口・排出口がある外袋では内袋の通る距離が違います。鈴与マタイの説明では、投入口が全開で排出口のない例は「投入口高さ800+本体高さ1,100+本体半径550=基準長さ2,450mm」。投入口が半開で排出口のある別例は、投入口450+本体1,100+排出口450+半径550×2=基準長さ3,100mmです。[2]

この二つはメーカーが示す異なる形の計算例で、内袋の完成寸法や当社の販売品の仕様ではありません。実際には、投入口から内袋をどれだけ出して閉じるか、底をカットするか、排出口からどれだけ出すかで長さを調整します。長さの計算値だけを注文寸法にせず、口部と底部の処理を決めてから候補製品の図面へ落とし込みます。

丸型フレコンの外袋直径1,100mmから外袋の折径1,727mmを求め、内袋の幅例約1,900mmと分けて示す図

図を拡大して見る。数値は鈴与マタイの幅の説明例。約1,900mmは同社の候補例であり、完成袋の指定や全製品への適合値ではありません。長さは別に口部形状から確認します。

外袋・設備で確かめる場所 内袋で照合する寸法・形 見落としやすい点
本体の断面と高さ 折径、長さ、底の形 外袋の直径を内袋の折径と取り違えない
投入口と投入設備 口の直径・高さ、内袋の上端の出し方 充填ノズルへの接続、閉じるための長さ
排出口と排出設備 排出口の直径・高さ、内袋の底部加工 内袋をどこで開くか、外袋の排出口と位置が合うか

小泉製麻の製品一覧も、同じシリーズで本体寸法のほかに投入口・排出口を別項目として示し、排出口のない型とある型を分けています。[3] 「同じ容量だから同じ内袋」とは扱わず、使用する外袋の型式まで指定してください。

固定方式と設備側の位置を一緒に決める

内袋には、筒状のものを差し込む方式も、外袋の角などにテープで固定する方式もあります。大村商会は、単に入れるチューブ内袋では内容物によって排出時に抜け落ちる可能性があり、ボトルシェイプ内袋では外袋と縫製したテープで固定する構造を紹介しています。[4] 「内袋付き」という名前だけで固定方式を想定しないことが大切です。

例えば架空の現場F-1で、既存の外袋に底部排出口があり、投入側は充填ノズルに接続し、排出側は受けホッパーへ流すとします。この場合、内袋の折径・長さだけでなく、上端をどこで保持するか、底をどこで開くか、排出中に内袋が引き込まれない設計かを候補ごとに確認します。底部がカットのみか、平シールか、玉シールかでも排出前の扱いが変わります。小泉製麻はこれらの底部形状とセット方法を区別しています。[5]

F-1は寸法や性能を示す実在例ではありません。固定部を追加する場合、外袋の吊り・強度設計へ影響し得るため、現場で任意に縫い足す前に外袋と内袋の製作先へ組合せを確認します。投入・排出の作業方法も、設備と袋の取扱説明に従って決めます。

外袋、内袋、投入排出設備の三列に寸法と固定方式を記入する相談表

図を拡大して見る。F-1は説明用。適合・強度・作業安全を判定する図ではありません。

見積もり前に三つの図面を揃える

相談時は、①既存外袋のメーカー・品番と本体・投入口・排出口の図面、②内容物の種類・一袋の重量と体積、希望する内袋の材質・厚さ・底部加工・固定方式、③投入ノズルと排出ホッパーの寸法・接続位置を揃えます。現物がある場合は、口を閉じた状態と排出口を開く位置の写真も役立ちます。分からない寸法は推測せず「未確認」と書きます。

当社のフレコンバッグの選び方と商品一覧では、用途に応じたタイプと確認項目をご紹介しています。内袋の有無や折径、固定方式、設備との組合せは、候補品ごとにお問い合わせください。外袋・内袋・設備の情報をお問い合わせへお送りください。三者の寸法と口部・固定条件が揃ってから、候補品番の仕様を照合するのが発注への近道です。

参考資料・出典

  1. 鈴与マタイ「フレキシブルコンテナ用内袋の『寸法の計算方法』についてpart②」(2026年9月26日確認)。丸型直径1,100mmの折径1,727mmと、内袋幅約1,900mmの説明例を参照。全製品の指定値ではない。
  2. 鈴与マタイ「フレキシブルコンテナ用内袋の『寸法の計算方法』について」(2026年9月26日確認)。異なる口部形状の内袋長さ2,450mm・3,100mmの基準計算例を参照。実際の寸法は用途で変わると明記されている。
  3. 小泉製麻「フレキシブルコンテナ」(2026年9月26日確認)。同社製品の本体・投入口・排出口を別々に示した仕様表を参照。
  4. 大村商会「内袋の選び方」(2026年9月26日確認)。チューブ型と固定するボトルシェイプ型の構造を参照。
  5. 小泉製麻「フレキシブルコンテナ|PE内袋の用途、仕様、セット方法」(2026年9月26日確認)。底部のカット・平シール・玉シールとセット方法を参照。対象袋の取扱方法は個別確認。

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