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COLUMN 資材選びのコラム

パレット積みの資材を覆うシートの選定方法

この記事の目次

パレット積みを平面シートと箱型カバーで覆う二つの方法を、寸法と出し入れで比べる図

パレットの幅と長さだけを伝えてシートを選ぶと、積み上がった荷の側面まで届かなかったり、資材を出すたびに全面を外すことになったりします。積み荷の外寸と覆いたい高さを測り、出し入れの頻度から、平面シートを垂らすか、立体的なパレットカバーを使うか決めるのが先です。どちらも品番ごとの仕上がり寸法、開口部、固定方法を照合してから発注します。

パレットではなく「積み上がり」と覆う範囲を測る

採寸するのは空のパレットではありません。荷を積んだ状態で、張り出した箱や梱包材を含む最大の幅・長さ・高さを記録します。さらに、上面だけか、側面をどこまで下げたいか、裾をどこに留めるかを決めます。異なる荷姿を同じカバーで使い回すなら、その範囲の最大値と、低い荷姿で余る裾も確認します。

平面シートなら、上面の幅・長さに、両側へ垂らしたい長さを加えた寸法が最初の目安です。例えば上面が幅1.2m・長さ1.0mで、四辺を各0.3m垂らすなら、仕上がり実寸の目安は幅1.8m、長さ1.6m以上です(1.2+0.3+0.3、1.0+0.3+0.3)。これは上部から30cmを覆うだけの計算で、荷の高さ全体を覆う寸法ではありません。角の余り、重ね代、結ぶ位置は別に見ます。

萩原工業は自社シートを例に、呼び寸法より周囲加工後の実寸が小さくなる場合を説明しています[1]。上の1.8m×1.6mは購入すべき呼びサイズではなく、必要な仕上がり寸法の計算例です。候補品の実寸とハトメ位置を仕様書で照合してください。

パレット積みの最大外寸、平面シートの垂らす長さ、箱型カバーの内寸を測り分ける図

寸法は説明用の模式図です。取付余裕・重ね代・固定位置は実際の荷姿と候補品で確かめます。 図を拡大して見る

平面シートと箱型カバーは「どこを開くか」で比べる

平面シートは、広げて掛け、周囲の余りを処理する方法です。荷姿が変わる場合でも掛け方を調整しやすい一方、毎回、角の余りや固定部を扱います。箱型カバーは天面と側面を立体的に仕立てる方法です。萩原工業のパレットカバーには規格品と別注品があり、間口に加工なし、ファスナー、面ファスナー、裾にハトメや絞りロープなどの選択例が示されています[2]。これは同社品の選択肢であり、当社で同じ加工を手配できるという意味ではありません。

比べる項目 平面シート 箱型パレットカバー
寸法の見方 仕上がり実寸で上面と四辺の垂れを確保。角の余りも見る 積み荷の最大外寸に対するカバーの内寸・高さと余裕を照合
出し入れ めくる範囲と固定し直す箇所を決める 開口部の位置・開き幅・留め具を決める
荷姿の変化 垂れと余りの処理を都度確認 高さや張り出しの変化が内寸内に収まるか確認
保管と手入れ 広げた後に畳む場所、濡れ・汚れの扱いを決める 開口部と縫い目の点検、畳み方と収納場所を決める

萩原工業は別注カバーの生地、間口、裾の選択例を紹介しています[3]。生地の種類だけで雨よけの程度は確定しません。実際に必要な保護範囲、縫い目や開口部の位置、裾の固定まで、候補品ごとに確認します。屋外で使うなら、風で動く箇所や荷物の角に触れる箇所を現物で確かめ、固定方法を決めてください。

出し入れの頻度を、開口部と収納場所につなげる

荷をほとんど動かさず短期間だけ覆うなら、平面シートで必要な範囲を確保できるか先に調べられます。一日に何度も一部の箱を取り出すなら、シートを全面撤去して掛け直す手順と、箱型カバーの開口部だけを開ける手順を比べます。開口部が荷を取り出す側と反対なら、ファスナー付きでも使いやすくはなりません。

カバーを外した後の置き場も発注条件です。平面シートを大きく広げて畳む空間があるか、箱型カバーを折り畳んだときに収納棚へ収まるか、濡れた状態ならどこで乾かすかを現場で確認します。萩原工業の案内には、開閉できる間口と裾加工の例があります[2]が、作業回数や収納寸法は選ぶ品番と使い方次第です。想定する担当者が、取り外しと掛け直しを一度試すと比較しやすくなります。

架空P-4:側面まで覆い、日に二度取り出す資材

説明用の架空案件P-4では、積み荷の最大外寸が幅1.2m・長さ1.0m・高さ1.1mで、側面を上から1.1m覆いたいとします。日に二度、長辺側から箱を取り出します。平面シートで上面から四辺を1.1mずつ垂らす計算上の仕上がり実寸は幅3.4m・長さ3.2m以上です(1.2+1.1+1.1、1.0+1.1+1.1)。これは角の処理、重ね代、固定方法を加味していないため、この数字だけで品番は決められません。

箱型カバー案では、完成品の内側が積み荷の最大外寸を収めるか、出し入れする長辺に必要な開口があるか、裾を留められるかを先に確認します。P-4では長辺側の開閉を備えた箱型案を優先して試すのが妥当です。ただし、希望する生地・内寸・開口が実際に作れるか、平面シート案より作業が軽くなるかは未確認です。

P-4で回答が必要なこと 平面シート案 箱型カバー案
覆えるか 実寸3.4m×3.2m以上の候補、角・固定部を現物で確認 内寸と高さ、余裕、裾位置を図面で確認
日に二度の取り出し 長辺側をどこまでめくり、何を結び直すか試す 長辺側の開口幅と開閉方法を試す
手配と収納 仕上がり実寸、ハトメ、畳む場所を確認 生地・加工・納期、畳んだ寸法と置き場を確認
暫定判断 候補として残す 長辺開閉案の試用を優先

架空P-4で平面シートの必要実寸と箱型カバーの内寸・長辺開口を照合する図

P-4は計算と比較のための架空例です。特定の商品が適合することや、作業時間の短縮を示しません。 図を拡大して見る

見積もりには荷姿の写真と「開ける側」を添える

見積もりでは、パレット寸法と積み荷の最大外寸、荷姿の上面・側面の写真、覆いたい高さ、屋内外と使用期間、出し入れする側と回数、結べる位置、必要枚数を一緒に伝えます。平面シート案なら完成実寸と固定部、箱型案なら内寸・開口・裾加工、両案とも生地の性能資料と納期を確認します。価格は本体だけでなく、別注加工と交換・保管の手間も同じ使用条件で比べます。

覆う対象・使用環境・寸法・固定位置を整理する項目は養生・その他シートの選び方にまとめています。当社では用途と希望形状を伺い、候補品の取扱い、在庫、別注対応を確認します。平面シートと箱型カバーのどちらを検討したいかも添えて、お問い合わせから取扱可否、仕様と見積もり条件を確認してください。

平面シートを候補にする場合は、養生・その他シートの商品一覧からご確認ください。箱型カバーや開閉加工は、希望形状の図と寸法を添えて取扱可否をお問い合わせください。

参考資料・出典

  1. 萩原工業「ブルーシートの規格サイズと実寸サイズ」(2026年9月25日確認)。周囲加工によって呼び寸法と仕上がり実寸が異なる同社品の例を参照。
  2. 萩原工業「屋外保管資材向けパレットカバー」(2026年9月25日確認)。生地、間口・裾の加工例を参照。当社の取扱仕様ではない。
  3. 萩原工業「パレットカバーの規格品とオーダーメイド」(2026年9月25日確認)。規格品・別注品と開閉加工例を参照。

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